アーユーボワン!
昨日のコロンボの海岸方向らしい。竜巻???
スリランカ経済危機と混乱
国内各地でデモが続く
*SNS上の情報もあり、真偽や詳細が不明のものもあります。
コロンボ中心部ボレッラから東部バッタラムッラ。
デモ行進で大渋滞。
コロンボ中心部独立記念広場。
ラマダン期間中のムスリム、広場建物内でイフタール。
大統領支持派もいるようだ。デモ。
今日4月9日(土)、大統領退陣を求める抗議デモに、
大学生など若者数千人がコロンボに集まる見込み。
9日(土)の抗議デモに備えて、
大量の軍のバスと放水車が大統領府周辺に。
弊ブログにたびたび登場の IT 社長。
コロンボ中心部ゴールフェイス・グリーン。
「補修中で閉鎖」と看板に書いてあるらしい。
「公園を補修する金なんてないのでは?今なのか?
週末の抗議デモに使わせないためか?」
週末、大規模デモがありそうです。
平和的に進むよう期待しますが、
偶発的な衝突などの可能性もあり、外出には気をつけましょう。
政治の動き
4月7日(木)、国会に出席した大統領に、
野党各党は現在の危機を引き起こしたと次々に批判。
「大統領の10分退席」は誤報だったかも。。。
【参考】2022年4月8日のニュース
4月8日(金)、国会で発言したサブリー国会議員は、
「自分は財務大臣として発言している」と述べた。
同大臣は大統領からの任命翌日に辞職を申し出たが、大統領は辞職を認めていない。
同大臣は、より適切な候補者が任命されるまで財務大臣として最善を尽くして働くと述べた。
野党 SJB は政府の不信任決議案提出に向けて署名活動を開始。
スリランカのコロナ関連ニュース
今朝時点、スリランカ国内の
感染者:662,505人(前日比 80人増)
死者:16,489人(前日比 1人増)
スリランカのビジネスニュース
4月8日(金)、中央銀行は通貨理事会を開催、
大幅な政策金利引上げを決定。
預金金利 (SDFR):6.5% → 13.5%
貸付金利 (SLFR):7.5% → 14.5%
【リンク】中央銀行プレスリリース
中央銀行ウィーラシンハ新総裁は記者会見で、
経済危機悪化により歴史的な金融引締めを余儀なくされ、
マクロ経済安定の確保にこの対策が重要だと説明。
・同総裁は、決定された対応を「積極的」と表現。最近の対応がそうではなかったために危機が続いているとほのめかした。
・中央銀行は声明で、通貨理事会が需要増、国内供給の混乱、為替レート下落、世界的商品価格上昇によって、さらなるインフレ圧力の可能性に留意していると述べている。
【同総裁の発言】
・今回の決定は、スリランカ中央銀行の歴史上最大の政策金利の引上げと最も厳しい金融政策措置。
この重大な決定は、通貨理事会での誠実かつ現実的な評価の後に取られた。
・為替レート安定を後押しする政策をとるとともに、市場金利に見られる異常の是正に実践的な政策対応が不可欠。
・断固とした金融政策の実行は、中央銀行の新リーダーがマクロ経済の安定と信頼の確保に改善策を講じているとの強いメッセージを市場や投資家に送ることになる。市場が開けば、銀行・金融界がポジティブな反応を示すと期待している。
・この措置は過剰な需要を抑えて輸入を抑制することで、外貨準備高への圧力を軽減し、中期的にインフレ率上昇の抑制につながる。
しかしこの決定が正しく反映されるのは3〜6か月後であり、その間にインフレ率は、現在の17.5%から25%以上に上昇すると予想。
簡単な状況ではない。2年がかりの危機を2日で好転させることはできない。しかし、中央銀行が早期回復に役割を果たすと確信している。
・金融引締めや国際通貨基金(IMF) の支援プログラム、対外債務再編、慎重な財政政策などの計画的な施策はマクロ経済安定に向けた環境づくりに役立つが、現在進行中の政治危機と社会不安は終わらせなければならない。
(中央銀行の新たな政策とIMFの支援による)景気回復がどれくらいのペースで進むか、人々の苦しみが終結するかは、政治的安定と正常さの回復にかかっている。
・中央銀行の独立性と信頼性を回復させる。独立した中央銀行の存在が、政治に関係なく慎重な政策を保証する唯一の方法。現行の通貨法ではそのような独立性が規定されている。私は在任中、政治的干渉を許さず、政府、野党、国民の全面的な支持を得る。
中央銀行は、政党ではなく国民に対して説明責任を負っている。
*同総裁は以前に副総裁を務めていたが、ゴタバヤ・ラージャパクサ政権初期に政治の介入を受け退職していた。
超絶利上げ!!!
しかし新総裁のメッセージは明確で真っ当。
ここ2年間と全然違う。。。
・中央銀行の独立性
・短期的には悪化する、中長期の取組みになるとのガイダンス
・IMFの支援と対外債務再編の必要性
を明確に打ち出したことが重要かと。
ここ2年で初めてじゃないでしょうか、
市場を歪める小手先の「規制」ではなく、
痛みを覚悟した具体的な政策が決定されたの。
(政権だけでなく)与野党全政治家との戦いが始まりますが、
経済専門家の矜持で負けないでほしいですね。
同総裁はまた、
マクロ経済安定を確保する包括的対策の一環として、
IMF支援プログラムと対外債務再編を迅速に進めると述べた。
【同総裁の発言】
・IMFとの正式な話し合いは来週初めに事実上始まり、公式代表団は、その翌週にワシントンで開催されるIMFと 世界銀行 の年次総会に出席して交渉を継続する予定。今週すでに、数回の実務レベルでの協議が行われている。
・対外債務再編のためのアドバイザーを選定する提案要請を直ちに行い、2週間以内に選定予定。
・大統領から、IMF支援プログラムと対外債務再編プロセスの最終決定を早める権限を得ている。
ウィーラシンハ新総裁の経歴。
【参考】中央銀行サイト:Dr. P. Nandalal Weerasinghe
・オーストラリア国立大学で経済学の博士号と修士号。ケラニヤ大学にて理学士号を取得。
・中央銀行でキャリアを積み、金融為替政策に豊富な経験。2010年〜12年、IMFに派遣、勤務経験を有する。
・2012年に中央銀行副総裁に就任。通貨理事会議長を務め、経済調査、統計、国際国内業務、マクロプルーデンス監視、為替管理、通貨、通信の各部門を所管。
・2021年1月に中央銀行副総裁を退任。
シリワルデナ新財務長官の経歴。
中央銀行前副総裁、30年の勤務歴。
2017年〜19年、IMFに派遣、勤務経験を有する。
【参考】中央銀行サイト:K M M Siriwardana
このお二人、似たようなキャリアを積んでいるみたい。
IMFも同じポストですね。
サブリー財務大臣は、
債務再編以外の選択肢はなく、
今後3年間に IMF から約30億米ドルの注入を受けられると考えていると述べた。
【同大臣の発言】
・大統領は野党に暫定政権への参加を要請したが、彼らは拒否した。
・財務大臣に誰も名乗りを上げないなか、どうやって国を前進させることができるのか。このポストに就いたことで批判や中傷を受けると承知しているが、誰も名乗り出ないのであれば誰かがやらなければならない。私は国のために最善を尽くす。
・もしデフォルトに陥ったら、この国の状況は想像を絶するものになる。そのような状況について話したくもないが、レバノンを見れば何が起こるかわかる。
4月9日(土)の計画停電、日中夜間合わせて2時間〜3時間30分。
大半の地域は2時間。
4月4日(月)〜 8日(金)の週、コロンボ株式市場(CSE) は続落。
株式指数(ASPI)は 8,135.25 8,471.43。前日比 1.4%⤵️、前週末比 4.0%⤵️。
前週の暴落に続いての下落に。
4月11日(月)〜 15日(金)の週、コロンボ株式市場(CSE)は休場。
政府が11日(月)と12日(火)を特別祝日としたため。
続く13日(水)と14日(木)は年末年始祝日、
15日(金)がグッドフライデーの祝日。
急に祝日が増える国🇱🇰。
「停電だから」って。。。
教育省は、学校授業時間を1日1時間延長する必要があると発表。
停電等による休校日が増えた影響。
スリランカのポリティカルニュース
世界の有力紙での報道が続きます。
別ページで紹介しているものもありますので、リンクをどうぞ。
ブルームバーグ日本語版。
日経。利上げを速報。
リンク:【Reuters 報道】スリランカ、10億米ドルの債務再編を要求
マジメにやってきた企業が悪政の影響をくらっている。
「観光復活で外貨獲得 V字回復」ってぬかしてた政治家、打首モン。
人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)
迷わず行こう。
ストゥティ! (ありがとう!)
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