経済ニュースで知るスリランカ 〜 2022年2月17日

アーユーボワン!

昨日に続き、ナワム・ペラヘラ関連。
毎月の満月祝祭のなかでも2月のそれは大きな行事。
大統領が、ガンガラーマ寺院で式典やパレードの開始の行事に参列。

首相も息子のナマル大臣も、
ウィクラマシンハ前首相も出席。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝時点、スリランカ国内の
感染者631,816人(前日比 1,217人増)
死者:15,899人(前日比 25人増)

スリランカのビジネスニュース

神田 世界銀行 スリランカ担当カントリーマネージャーが講演。
コロナ危機からの環境に配慮した包括的な回復には、
農業、酪農(乳製品)、水産業分野が不可欠だと指摘。

【同マネージャーの発言】
・農業、酪農(乳製品)、水産業の3セクターは、食料安全保障と生活向上の実現に不可欠であることに加え、イノベーションと雇用創出を通じてスリランカの成長を拡大する可能性を秘める。世界銀行は、これらセクターの潜在力を引き出し、輸出、雇用、食糧安全保障の持続的強化を支援。
・情報、資源、技術、パートナーシップの適切な組み合わせと経験が、何百万人の人々に大きな変化をもたらすことができる。

・農業支援での基本理念は、民間主導で農民を国内外のバリューチェーンにつなげる農業変革。農業漁業セクター近代化プロジェクトでは、エビ養殖、生鮮果実、スパイスなどのサブセクターに民間投資を活用し、世界銀行の無償資金のマッチングを合わせて民間資金を集める。
・農業セクターは、気候変動、土壌や水資源の劣化といった脅威に非常に脆弱。
雇用創出、高栄養価食品の提供、輸出収益獲得による農村繁栄の鍵は、高付加価値品を生産する多様化した近代的かつ商業ベースの農業への変革。
・革新技術や気候変動に強い技術の拡大、トレーニング、新たな換金作物の導入、零細農家のマーケティング促進などが重要な支援活動。
・農業インフラと物流への官民投資を通じて市場アクセスを改善し、農民のサプライチェーンとサービスへのアクセスを強化すべく、新たな気候変動に強いインフラ支援をまもなく開始予定。

・沿岸漁業、沖合漁業、沿岸養殖業の各サブセクターに焦点を当てた分析を行っている。
スリランカの漁業船は、長い漁業航海中のなか漁獲後の品質劣化を防ぐ設備を持たず、輸出向け漁獲量が少ない。
 世界的に水産物の需要は高まっており、ビジネスチャンスの持続的拡大に大きなチャンスがある。
水産養殖セクターの持続可能な成長には、明確で一貫した規制、新しい知識と技術、民間投資のリスクを軽減する支援にかかっている。

・乳製品の高い輸入依存度から政府は、需要サイドに介入して価格変動を抑えようとしてきた。政府の介入は国産乳製品の割合増加に役立っているが、世界市場の変動と脆弱な国内生産システムが牛乳・乳製品の入手に影響し続けている。

Kida
Kida

講演をしたイベントのテーマが、
農業漁業酪農業だったかもしれません。
(次の記事↓でも同じイベントで同じセクターの話題。)

いずれも国内で賄えるのに輸入に頼っているセクター。
課題でもあり成長のポテンシャルでもあり。

カブラール中央銀行総裁が講演。
農業事業者や従事者が持つ「貧しく卑しい」思考を払拭して経営者精神を根付かせるべきで、
農業界の考え方を構造的に変える必要がある
と述べた。

【同総裁の発言】
・我々は漁師や農民を「貧しい漁師」や「小規模農家」と呼ぶ。酪農従事者を哀れな目で見ている。これが彼らに対する態度で、農家や漁師が「金持ち」だと言うと別の商売をしていると疑う。
 先進国では多くの富裕層が農業や漁業に従事しており、産業発展には根本的な意識改革が必要。
農業はGDPに大きく貢献しており、発展の推進部門として認識。農業、水産漁業、酪農の輸出拡大に新たな方法を見つけてほしい。島国のスリランカが水産物を輸入している事実は憂慮すべきことで、漁獲高を増やして付加価値をつけて輸出する新しい道を見つけるべき。

Kida
Kida

金融財政政策の意識改革をしてほしいが。。。

スリランカは確かに、職業に「貴賤」があるように思います。
労働そのもの、汗水流して働くことそのものが尊い、という考えはないかなぁ。
仕事を選別しちゃう、というか。

ウィクラマシンハ前首相は声明を発表。
「経済は悪化し続けており、現在の実質的な為替は1米ドル=250ルピー。
今のままでは1米ドル=275ルピーまで上がり、年末には1米ドル=300ルピーに達するだろう」
と警告。

Kida
Kida

まぁその通りなんですが、なんというか、他人事。。。
前政権で為替安は進んでいて、相応の責任があるのでは。。。

スリランカのバレンタイン商戦。
オミクロン株の感染拡大が広がるなか、オンラインギフトが好調。
実際に会う機会を追求する動きも。

・Eコマース運営 Kapruka.com はバレンタインデーの2月14日(月)、売上が昨年同日日で35〜40%増加。同社トップによると、バレンタインデーの需要は通常の300倍。
バラの注文が多く、45,000本のバラを販売・配達。注文の51%は国外在住のスリランカ人から。花屋・花卉販売店でも同様の傾向。
・販売関係者は、外貨不足、肥料危機、食糧不足、オミクロン株蔓延、物価高、政府への不満などが高まっているが、愛する人への贈り物は止められなかったと述べる。
 一方で、継続する輸入制限のため外国の高級ギフト商品の調達が難しく、国内産のバラを中心に、香水や時計も準備。特にバラは多く買われ予想以上の売上に。
・コロンボ周辺のホテルやレストランの客足は好調だった。

Kida
Kida

ロマンティックは止まらない。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

歴史とプライドの圧が画面に。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

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