アーユーボワン!
Spice Up 神谷さんが駐日スリランカ大使にインタビュー!
スリランカのコロナ関連ニュース
今朝時点、スリランカ国内の
感染者:620,732人(前日比 1,298人増)
死者:15,621人(前日比 26人増)
*感染者数には1月後半の報告漏れ 914人分を含む。
保健当局高官によれば
コロナウィルス感染患者の急増により国内病院のスペースとベッドが不足。
スリランカのビジネスニュース
大統領は、
国内での食料品と必需品の不足を防ぐため、
税関で滞留している必需品を積んだ輸入コンテナのリリースを指示。
大統領はまた、
食料品と必需品の不足への対策のため、
バシル・ラージャパクサ財務大臣を長とする委員会を任命。
2022年1月末時点の外貨準備高は、
前月末の31.37億米ドルから23.60億米ドルに減少。
中央銀行は、昨年12月に続き2022年1月も政府が保有する金を売却。
1月末の金の保有量は、前月末の約3.1トンから約1.6トンに、
その価格は前月末の1.75億米ドル相当から9,200万米ドル相当に減少。
【参考】2022年1月8日のニュース
ガマンピラ・エネルギー大臣は、
為替危機の原因はコロナ禍ではなくこれまでの負債であり、
米ドル不足はコロナウィルス感染収束後も解決されないと述べた。
【同大臣の発言】
・スリランカは支出に対する収入の不足を埋めるために融資を受けている。融資は利子を付けて返済しなければならないが、返済方法を考えずに融資を受け続けている。
・コロナウィルス大流行は外貨危機を早めただけであり、観光業が回復しても外貨危機は解消されない。
・危機解決に次の5項目を提案する。
- 問題があると認める
- 問題を特定する
- 問題を理解する
- 国民に真実を明らかにする
- リーダーは模範を示し国民に犠牲を示す
当たり前すぎて「何を今さら」なんですが、
政府と中銀が問題を直視していないことが根本、でその通りです。
これを改めて言ったらニュースになるのが現状、ということ。
政府のなかで議論してくれ。。。
エコノミストによる経済危機への対策の主張。
「その場しのぎではなく、長期的な経済的解決策が必要。
外国から融資信用枠を得てやりくりしても、現在の経済危機の解決には役立たない」
【ウィジェワルデナ元中央銀行副総裁】
・諸外国からの融資信用枠の提供は消火訓練に過ぎない。一つの火を消してもまた別の場所で火事が起こり、別の消火器が必要になる。現在の経済危機を脱却するために長期の政策に向かうことをかえって妨げている。
・外貨危機が解決されなければ、将来的には友好国は援助を渋るだろう。
・スリランカが外貨を必要としている今、アジア決済連合(Asian Clearing Union:ACU)の債務返済で、今月末にインドにクレジットライン5.5億米ドルを返済しなければならない。
クレジットラインは通常1年以内の短期的負債。ACUの債務は基本的には3か月ごとに決済せねばなららず、今回はインドが2か月の延期に同意してくれたもの。短期クレジットラインの支払いに別の外貨を借りてこねばならず、急性で慢性的な外貨危機を解決しない。
・財務大臣自身が1米ドル=240〜250ルピーで取引される非公式市場(闇市場)の存在を公言した。つまり財務大臣は闇市場が大きな役割を果たしていると公式に認めたことになる。今すべきは、闇市場を見習ってルピーの下落を許容すること。
【グナルワン・コロンボ大学経済学部教授】
・クレジット(信用)で生活している国に未来はない。結果は資産の引揚げになる。信用枠がスリランカの経済問題を悪化させており、短期的な解決策はあり得ず、長期的な問題。
・スリランカ国民は現実を見ようとせず、1977年から少なくとも35〜40年間、身の丈以上の生活をしてきた。国際収支のプラスは1977年が最後で、1978年以来毎日、収入以上を輸入してきた。
・経済の根本的な構造問題を解決しない限り、この問題は繰り返される。輸出よりも輸入を少なくしなければならない。それだけであり、輸出を増やすか、輸入を減らすかのどちらかしかない。
・国民は身の丈にあった生活をすることを学ぶべき。仏教経済学では、身の丈にあった生活をし、謙虚に生きることを説いている。それが唯一の経済の処方箋。
【フェルナンド Advocata Institute COO】
・政府の戦略は、観光業の回復で米ドルが入ることでクレジットラインを返済し、この危機を乗り越えるという信念だと思う。しかし現在の状況では観光に頼ることはできない。また、観光客が来ても、彼らは中央銀行の為替レートが低いことを知っており、公式ルートでは両替をしない。
・クレジットラインは長期的な解決策ではなく、高金利の返済が必要。一般的には通貨スワップ契約は3か月〜1年の短期であり、長期的な解決策が必要。
三者それぞれ、問題の所在を言い当てていると感じます。
世界と競争する覚悟を持って国を外に開かない限り沈んでいくだけ。
「借金で経済を回してきた」結果。それでこんなに高級車が多いのか。
ところで、「仏教経済学」ってなんなんだ。。。
靴や自転車タイヤ製造などゴム産業大手 DSI グループ トップのインタビュー。
ゴム・ゴム関連製品の輸出は10億米ドルを超えてスリランカ第2位の輸出品目だが、
原材料の国内調達の難しさ、高運賃、外貨危機やエネルギー危機、労働規則の課題など課題が満載で厳しい現状にある。
【同トップの発言】
・以前は生ゴムをそのまま輸出していたが、今はどの企業も付加価値をつけてから輸出する。
・製品の原材料となる天然ゴムとゴムラテックスの国内生産量は、国内での天然ゴム樹木の植替を進めなかったことから、以前より▲40%の7.5万トンに減少。
・手袋製造メーカーはコロナ禍のなかで大きな注文を受けているが、ラテックスが国内で入手できずに輸入せざるを得ない。国内に原材料があれば多額の外貨を節約できたはず。バイヤーも短納期を求めるため、ゴム樹木の植替えは長期的な政策として取り組むべき。
・ゴム製品輸出業者は、船舶不足、運賃上昇、輸入原材料の通関の遅れに直面。これはすべてのビジネスの共通課題。運賃は150%上昇しており、輸入と輸出の両方での負担増。
・ゴム製造工場は燃料を燃やすボイラーで操業し、エネルギー使用量が多い。化石燃料の不足や停電はゴム製造工場に莫大な損失をもたらす。機械の再稼働には大きなコストがかかり無駄も多い。輸出部門を強化するには、政府はエネルギー危機に真剣に取り組む必要がある。
どの業界も政府につぶされていくような。。。
コングロマリット Softlogic Holdings PLC は、2021年第三四半期(10〜12月)の決算を発表。
経済の異常事態のなか、金融サービス(特に保険)とヘルスケア、小売の各部門が大きく成長。
連結売上高: 前年同期比 51%増の 318.7億ルピー(約159.4億円)
税引前利益: 前年同期比 224%増の 32.0億ルピー(約16.0億円)
人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)
怒られるぞ。。。
ストゥティ! (ありがとう!)
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