アーユーボワン!
今日のスリランカは74回目の独立記念日。
朝から戦闘機の爆音も。
コロンボ市内はパレードの交通規制、じっとして祝います。
ところで、、、
今日からオリンピックだったのか。
まったく気付いていなかった。
スリランカのコロナ関連ニュース
今朝時点、スリランカ国内の
感染者:614,659人(前日比 1,181人増)
死者:15,515人(前日比 23人増)
保健当局担当者によると、
コロンボでのコロナウィルス感染による死亡者はすべて、
コロナワクチンの未接種者、または2回目接種から8か月経過後もブースターを接種していない人だと述べた。
今週は感染者数 1,000人超の日が続き、死亡者も増えています。
独立記念日のパレードで密の行進や式典になりますし、
軍人や市民が地方から動員されて集まってきているようで、
1月中旬の連休と合わせて再来週あたりにまた増えるかも。
スリランカのビジネスニュース
バシル・ラージャパクサ財務大臣は、
今年の債務返済と輸入品支払いを満たすため、
「新たな戦略」によって300億米ドルの外貨獲得を見込んでいると述べた。
【同大臣の発言】
・2022年中に満期を迎える債務返済で69億米ドルを支払わなければならない。
返済に支払う必要はないと主張する人がいるが、我々は間違いなく支払う。
・債務返済を四半期で分けると、第一四半期が最も困難で、30億米ドルを支払わなければならない。
第二四半期が9億米ドル、第三四半期が20億米ドル、第四四半期はそれ以下。
・必需品の食料や燃料、産業原材料、医薬品を輸入せねばならず、これも合わせて300億米ドルが必要。
・新しい戦略を含め、310億米ドルを獲得する計画。
その戦略を説明してくれ。。。
二国間個別での融資枠、クレジットの連発かなぁ。
結局すぐに返済期限くるから、短期で先送りするんですが、
根本的に変えようとしない限りほかに方法がないですねぇ。
航空当局は、
オンラインビザ発給システムでクレジットカード決済に不具合が発生しているため、
日本を含む複数国からの旅行者にアライバルでの電子渡航認証ビザ(ETA)を発行すると発表。
1月31日(月)〜 2月3日(木)の週、コロンボ株式市場(CSE) は下落。
株式指数(ASPI)は 12,762.60。前日比 1.4%⤴️、前週末比 0.8%⤵️。
債務や外貨不足などによる経済の先行きへの不安から週中に大きく下落したが、
財務大臣が 国際通貨基金(IMF) に技術支援を要請したと発表したことで、
3日(木)は持ち直した。
【参考】2022年2月3日のニュース
昨晩も停電発生。
電力規制当局 The Public Utilities Commission of Sri Lanka (PUCSL) は、
国営 セイロン電力公社(CEB) は2月3日(木、昨晩)の計画停電を要請しておらず、
電力供給の中断を不正行為として電気法に従った法的措置をとるべきだと述べた。
・CEB関係者は、ケラニティッサ発電所の燃料切れによる稼働停止と発表。
2日(水)にガマンピラ・エネルギー大臣が CEB への燃料供給を確約したばかり。
【参考】2022年2月3日のニュース
・PUCSLによると、大手アパレル企業 Brandix、MAS、Omega Line の各社が電力需要ピークの18時〜21時に予備発電機を稼働して電力供給に協力する。
停電しないしない詐欺。
高い電気代で品質悪いって。。。
「セイロンシナモン」がEUの地理的表示(GI)の認証を取得。
輸出開発委員会(EDB)が10年にわたって取得を進めていた。
【参考】2020年7月3日のニュース
世界銀行 南アジア地域チーフエコノミスト。
「コロナ危機が起こした経済の構造変化により、
スリランカは南アジア諸国より危機から強く抜け出すチャンスがある」
・コロナ危機により、経済情勢に左右されない陰の部分やサービス業で機能するインフォーマルセクターに大きな打撃。
インフォーマルセクターではソーシャルディスタンスの確保が難しいほか、社会保険や保護の仕組みもない。また、金融機関の信用へのアクセスがなく、低い生産性から非常に脆弱。
・スリランカは二重経済。
十分に保護されてコネクションがあるインサイダーがフォーマルセクターを支配。
一方でインフォーマルセクターは信用市場へのアクセスがない大きな集団。
これがスリランカの経済成長を妨げている。
・しかし、デジタル技術の台頭でインフォーマルセクターの個人や企業が市場や金融にアクセスできるようになる。コロナ危機がスリランカのこのシステムを変える可能性がある。
・フリーランスのマッチングサイト oDesk(現在は Upwork として知られている)は、中小企業や個人が国際市場にサービスを提供するデジタルプラットフォームにより、スリランカで成功を収めている。
ライドシェア PickMe は女性運転手が女性客にサービスを提供するサービスを開始。
・これまで開拓されていないインフォーマルセクターの可能性を引き出す大きなチャンスがスリランカにはあり、スリランカと南アジアのゲームチェンジャーになる。
・世界的に経済におけるサービスの役割が劇的に変化している。
以前は、特に中所得国においては、製造業が経済発展の鍵を握った。製造業が輸出を拡大し、生産性を高めた。
・現在はサービス産業がその役割を担う。サービスは国際的に取引され、情報技術、デジタルプラットフォームや新サービスを通じ、他部門の生産性を押し上げる重要な役割を果たす。
スリランカはサービス分野で競争優位を持ち、新たなサービス経済が大きなチャンスとなる。
・この2つのチャンスを活用すれば、インフォーマルセクターでも新たなサービス業でも、新しい成長源となる。
・スリランカはコロナ危機による企業や家計の危機的状況に対応するため、紙幣供給を増やして社会福祉支出を拡大した。
スリランカ双子の赤字国。世界的に金融引き締めが始まり一次産品価格が上昇したため、結果としてスリランカの国際収支問題につながっている。
・しかし、スリランカの国際収支や財政の問題は、一夜にして発生したものではなく、何十年にわたって現在の状態になったもの。
短期的な介入対応は長期的な戦略にしっかりと根ざしていることが重要。短期間で終わる危機ではなく、調整も痛みを伴うと認識することが重要。長期的な持続可能性と公平性、古い生産を支えるだけでなく新しい需要に適応することを重視すべき。
個人的には「二重経済」の説明箇所に納得。
サービス業を取り込めば、
というところはバラ色すぎるかなー、とは思いますが、
もう少し金融包摂関連のビジネスの話題が出てくると良いですね。
地方はインフラも脆弱、電力エネルギーへのアクセスも悪いので、
ケニアのエムペサのようなサービスからマイクロクレジットとかにつながると
貧困層も少しずつ可能性が出てくるかも。
マーケットが小さい制約と、特に金融は規制当局の巨大な壁がありますが。
スリランカのポリティカルニュース
コロンボ大司教のマルコム・ランジス枢機卿は、
独立記念日式典への参加をボイコット。
先月、コロンボ市内の教会で手榴弾が発見された後、
キリスト教徒など無実の人々が逮捕されるなど政府の捜査への不満が理由。
アメリカ在住の仏教高僧の寄稿らしい。
独立記念日にあたって、ですが、
政党や公務員、国民、メディア、、、とメッタ斬り。
出だしから超超超超辛辣。スゲェなこれ。。。
・スリランカは憲法を持ち、主権国家の地位を享受しているかもしれないが、国家として国民として、エゴイスティックな自己中心性、集団的無責任、小心、傲慢、規律の欠如からの自由をまだ勝ち得ていない。
・インドがイギリスから解放されたような流血や計り知れない犠牲を伴わない独立だったからかはわからない。我々はあまりにも簡単に独立を果たしたため、そのありがたみを十分に理解できないのかもしれない。独立の恩恵に感謝する代わりに、自由を当然のこととして受け止めているのではないか。
・政党は国家の幸福よりも党の利益を優先させる。党のために事実は捏造され、中傷的な口論が建設的な合意形成を代替する。正しい意見は私利私欲や個人集団の誇示の犠牲となって無視される。傲慢が結束に勝るとき、自由はどこにあるのか。
・野党はスリランカを「中国のマフィア」にすべてを売り渡したと発言。この扇動的な発言によるインドへの影響を考えたのか。スリランカは中国とインドの間で平和を維持し、両国との希薄な友好関係のバランスをとるために慎重に動かなければならない。言論が新たな不要な問題が生み出す。自由とは、結果に関係なく、好き放題に発言することなのか。
・腐敗した政府高官の問題が表に出ない日はない。賄賂、恐喝、妨害はこの社会で一般的なこと。
欲が誠実さに勝り、正義は無視される。無私の政府職員がすべての国民の利益のために働く真の自由な社会であれば、こうした自己中心的な慣習は存在できるだろうか。
・幸運な20%の大学生たちは、競争相手が増えて就職のチャンスが失われると懸念し、私立大学の設立に反対する。学生の欲が無償教育への感謝に勝り、正しい行動は無視される。自己中心的な抗議者たちは、残り80%の学生を海外に派遣して教育を受けさせた場合の結果として、頭脳と財政が流出することを考えているのか。
・メディアは、気に入らない政党や個人の誹謗中傷と攻撃に時間を惜しまない。事実かどうかは関係ない。このような言論の自由の濫用や無視は、健全な国家に資するだろうか。メディアは、すべてを犠牲にして自らの偏った見解を美化することで、国民が騙されたり嘘をつかれたりすることを良しとするのか。
・公務員は、自分たちが軽んじられたと思ったり、給料が少ないと思うと街頭デモに出る。雇用者と被雇用者の責任は双方向の関係であり、一方が存在しなければ他方は生き残れない。しかし公務員はこの関係を忘れ、契約を守ることを怠る。
・スリランカは内戦時代になかった多くのチャンスを得るか、瀬戸際にある。確かに苦難の時を過ごしてきたが、今こそ不平を言うのをやめる時だ。
我々には豊富な天然資源と教育を受けた心温かい国民がいる。責任を持ってこの資源を使うことを始めるべき。
・自由とは、自己と集団を律し、少数の利益よりもすべての人の利益を優先させる意志を持つこと。寛容さと万人への敬意、誠実さと真実を持って生きること。
これがあればスリランカは独立を勝ち取っているが、まだ自由はない。本当に自由になりたいのであれば、お互いを尊重し、過去を捨て、現在に目を向け、新たな目で自国を見つめ、自分たちが持つものに感謝する必要がある。
ほぼ全国民の人格批判。笑っちゃうくらい。
個人的には多くのスリランカ人の思考行動様式として、
「他人への配慮が決定的に欠けている」
と感じます。
この坊さんの寄稿によれば
個人というより社会や文化がこういうことなのでしょうか。
であると、教育に何かが根本的に欠如しているのかもしれない。
海外留学したスリランカ人は、この点まったく違います。
「権利と義務のトレードオフ」
とかを家庭や学校、社会で求めらずに大人になっているのかも。
発言と結果への責任とか不要ですもんね、停電も中央銀行総裁も。
以上、個人の偏見満載。異論は認めます。
人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)
顔面のクオリティが。
ストゥティ! (ありがとう!)
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