経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年10月12日

アーユーボワン!

笑いごっちゃないよねぇ。
続きはビジネスニュースへどうぞ。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝時点、スリランカ国内の
感染者527,064人(前日比 681人増)
死者:13,354人(前日比 23人増)

スリランカのビジネスニュース

製菓や食堂営業の業界団体は、
パン、食堂で提供するライス&カレーやミルクティーの値上げを発表。
小麦粉やLPガスの値上げを受けたもの。

ガマンピラ・エネルギー大臣と国営 Ceylon Petroleum Corporation (CPC)  は、
世界的な石油燃料価格の高騰から、ガソリンなど燃料の販売価格の値上げが必要だと述べた。
燃料価格は今年6月に値上げしている。

【同大臣と CPCトップの発言】
・世界市場での燃料価格が高騰。
・2021年1月〜8月累計で700億ルピー(約350億円)の損失が発生。10月の損失は約100億ルピー(約50億円)以上になると推定。値上げしない限り会社は財政負担に耐えられず、それ以外の選択肢はない。
・6月の前回値上げ以降、原油価格は15〜20%上昇している。

Kida
Kida

次はガソリンと軽油の値上げがきそう。
経済の崩壊ってこうやって進むんだ、と見てる気分なんですが、、、こういう中の逆張り、って何を考えるべきなんでしょう???そんなのない?

アラギヤワンナ協同組合サービス・マーケティング開発・消費者保護担当大臣は、
政府の価格統制が商品不足を引き起こしていることを認め、世界的な物価上昇とルピー安が進むなか、価格統制の放棄を決定すると述べた。

10月8日(金)、小麦、LPガス、セメント、粉ミルクの価格統制廃止の決定前に発言したもの。
一方で、「政府は価格上昇を望んでおらず、消費者当局は価格統制を、財務省は税金軽減を行い、価格を維持しようとしてきた。しかし世界市場での価格が上がれば、企業は倒産してしまう」とも述べた。

Kida
Kida

「政府が経済をコントロールする」
と考えていることが誤りの根底にある気がする。
価格を統制しようとか、為替を固定しようとか、許認可を出すとか、そういう発想が多過ぎるのかなぁ。

中央銀行は、10月2日(金)発表の「短期ロードマップ」で明らかにした
「2022年1月 および/または 7月に満期を迎える国際ソブリン債(ISB)について、市場での割引額が高い場合には全額の買戻しの可能性を検討」
との方針につき、

債権保有者と協議した結果、大多数の債券保有者が満期までの保有を望み、売却を望んでいないとして、この方針を取りやめたと明らかにした。

Kida
Kida

つい10日前に発表した施策をあっさり撤回。
つまり、なんの事前協議も検討も根回しもしていなかった、ということですね。これを思いつきと言うんだと思うんですが、そういうカルチャーだという事例。ロードマップの位置付けは中央銀行の「言ってみただけ」のアリバイ作り、となってしまうなぁ。

逆に、根回しもなんもなくても、「トップが言ったことは絶対」で何があっても突き進む、ならそれはそれでモノが進むんですが、それもない国ですよねぇ。決まらんなぁ。

シリセーナ前大統領は、
「1977年以降、自身を含むスリランカの歴代政権が為替管理に失敗してきた。その結果として現在、国民は米ドル不足による食料不足に直面している」と述べた。

Kida
Kida

反省のように見せて他人のせいにするの巻。

「金持ち父さん貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏によれば、
資産はキャッシュフローを生み出すもの、負債はキャッシュフローを枯渇させるもの。
東部トリンコマリーの石油タンクを例に、キャッシュを流出させる「負債」ではなく、外国投資に資源を開放して「資産」にすべきとの寄稿。

・トリンコマリーの石油タンクは、1924年〜30年、イギリス人が開発。102基の石油タンクを開発し、トリンコマリー港をこの地域の海軍拠点にする計画だった。
・1970年代にスリランカは国有化と自給自足の政策を導入。その結果、外資エネルギー企業の資産はスリランカ国外に出ていき、政府がエネルギー市場を独占。
シンガポールはこれを好機と捉え、スリランカから逃避した石油企業をすべて受け入れた。投資への規定、利益を確保する自由も与えられた。投資家たちはその利益をシンガポールに投資し、シンガポールが地域の圧倒的な貿易拠点、海運の中心地にした。スリランカは大きなチャンスを逃した。
 政府は、石油タンクという資源を資産として活用せずに自身でエネルギー市場を掌握し、資産を負債に変えた。その結果が大赤字の国営 Ceylon Petroleum Corporation (CPC) 
・この間、内戦の影響もあり、石油タンクは開発されずに放置。
 海運の専門家は、外資石油会社のトリンコマリーでの操業を許可していれば、東岸全体の開発が進み、内戦中に北部東部を拠点とした “タミル・イーラム解放の虎(LTTE)” の問題も決して起こらなかったという。

1世紀近くの間使われていなかった石油タンクを今でも「国の資産」と主張しているが、その改修には数十億ドルの資金と国内にない技術が必要で、国際パートナーの獲得が唯一の運用方法。
 単純な現実として、850エーカーの貴重な土地を占めて100年間何もできなかった石油タンクは、資産ではなく負債以上のもの。
スリランカが本気でこの経済不況から抜け出そうとするのであれば、唯一の解決策は、外国からの投資に資源を開放すること。インドのチェンナイ、バングラデシュ、タイのベンガル湾経済を対岸に持つトリンコマリーは、高収益の資産となる可能性がある。
・真に喜ぶものは「国家資産」、自分のために保有しようとするものは「国家負債」。

Kida
Kida

なんだか染みた。
「国の資産ガー」は捨てて、どんどん外資に任せたらねぇ。今のままではなんも生み出さない。
外資との競争に放り込んで必死こいてついていくなかで、競争力ある国内企業が出てくるはず。

しかし、植民地時代に外国に収奪された、って意識は強烈なんですね。

スリランカのポリティカルニュース

政府は、10月21日(火)から一部小学校を再開すると発表しているが、
教員の労働組合は、政府が教員への給与の解決策を提示できなければ、教員は同日の学校再開時に出勤しないと述べた。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

30年前の40代、50代。強烈。
自分がほぼこの世代になっているとは。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

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