経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年6月26日

アーユーボワン!

インド恐るべし。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者249,926人(前日比1,876人増)、
死者 2,862 人(前日比 48人増)。

大統領は演説で、
コロナウィルス感染拡大第三波は、
4月のシンハラ&タミル新年に
国民が保健ガイドラインを
無視した結果だと述べた。

大統領は演説で、9月末までに
1,300万人にコロナワクチンを
接種する計画だと述べた。

大統領は、ワクチンの入手のため
インドや中国、ロシアほかの
ワクチン生産国などに自身を含む
政府ハイレベルで交渉と依頼を
続けてきたと説明。

スリランカのビジネスニュース

6月25日(金)夜、
大統領は全国民に向けて70分間の演説。

コロナ危機など未曾有の難題のなかでも
社会経済の繁栄を確実に実現すると
国民に約束。

・演説のなかで、大統領は就任以来直面している複数の課題と、コロナ危機のなかで達成した成功を挙げ、繁栄の実現に向けて実行中・計画中の施策を説明。
・大統領は、野党や評論家が主張する「Sir failed」に強く反論。

【大統領の発言(抜粋)】

・私が大統領選挙に立候補した際、支持者は国を最優先にしたリーダーシップを取るよう求め、個人的な要求はしなかった。
 しかし政権を握った後、一部の人々は個人的な要求を満たさない政府を批判している。私が望むのは、一部を喜ばせるために政策を変えることではなく、私が約束した『繁栄と輝きの展望』の実行。

私は失敗することなく責任を果たす。国を愛し、将来世代に責任を持つ覚悟を持った賢明な人々が、目標達成のために私と私の政府を支え続けてくれると信じている。
適切な計画を立てて懸命に働いてこそ、繁栄が可能となる。歴史は、現在の困難な時代を言及するだろう。困難のなかで成功するかどうかを決めるのは私たち自身。
・政府は開発計画を国民に正しく伝えることができていない。国民はメディアを通じて問題だけを耳にし、SNSでは問題だけが取り上げられる。コロナ危機のなかでも政府が進めている開発事業を知ってもらいたい。
 さもないと、反対者が政治的意図で偽りの情報を広める機会になる。今日、真実は嘘によって覆い隠されている。

経済
・2015年にマヒンダ・ラージャパクサ元大統領は平和で経済が好調な国を引き渡したが、2019年にはGDP経済成長率が2.1%に減速。国の借金は7.4兆ルピー(約4.4兆円)から13兆ルピー(約7.8兆円)に増加、国民の税負担は2倍になった。ルピーは不安定化、商品価格は高騰、輸出収入が減少して外貨は枯渇していた。
2019年に私が手にしたのは廃墟と化した経済だった。しかし、我々はその現実を理解し、計画を持って責任を引き受けた。世界的なコロナ危機により全世界が予想外の被害を受け、計画が期待通りに実行できない環境になった。観光客減少などにより経済は多くの課題に直面。政府は中小企業などに4,000億ルピー(約2,400億円)以上の債務モラトリアムや優遇資金を準備して支援。
・コロンボ・ポートシティは、外国直接投資などスリランカに多くのチャンスをもたらす。

債務返済と輸入規制
外貨準備高は減少しているが、政府は外国債務の返済を怠っていない。過去の政権の借金の結果、年間約40億米ドルという巨額の返済を支払わなければならない。野党は返済は不可能だと見ていたが、我々は国の信用を落とすことなく期限内に返済している。
この状況下、外国為替危機発生の防止が政府の責任。政府として厳しい決断を下さなければならず、不要な輸入品、特に高級品の輸入を禁止した。
 この規制は永遠に維持されるものではない。国を愛する聡明な国民が未来のため協力してくれると期待。
・コロナ危機に対して国民中心経済を構築する一方で、食料安全保障の重要性が注目されたことは大きな恵み。輸入食品に依存した国で、我々の政策を通じて国内農業セクターを復活させることができた。

有機肥料の普及
化学肥料の輸入停止は決して性急な決定ではなかった。次シーズンに必要な肥料在庫は輸入されており、150万haの耕作に必要な30万トンの肥料が配布済。
・政府は、マハ・シーズン(9〜3月)の耕作に必要な有機肥料の提供を保証する。この政策の決定により、有機肥料生産事業者や企業が生産に名乗りを上げている。
・有機肥料の使用を徐々に増やしていく必要がある。スリランカの有機農産物は世界市場でより高い収益を上げることができる。
・その他、住宅建設、安全飲料水の提供、失業中の大学卒業生への雇用提供、教育、道路・高速道路建設、灌漑開発と農村部水タンクの改修、100の中小規模都市の開発、都市の美化プロジェクト、テクノロジーパーク、再エネ拡大、電力供給、医薬品国内製造など幾多の社会経済開発に取り組んでいる。

Kida
Kida

前政権の無策への批判も
織り交ぜながら、
公約に沿った政策を
進めます、と再度宣言。

コロナで大変だけど
公約、計画にのっとって
やるから、国民はこれを
支持して努力しようと。
「困難のなかで
成功するかどうかを
決めるのは私たち自身」

以上の大統領演説全文↓。

6月21日(月)〜 25日(金)の週、
コロンボ株式市場(CSE) は上昇。
株式指数(ASPI)は 7,809.15。
前日比 0.9% 上昇、前週末比 1.2% 上昇。

為替↓。

6月21日(月)〜25日(金)、
政府はスリランカ開発債(SLDB)
オークションを実施。
1億米ドルを募集、3,480万ドルのみ落札。
10か月もの以外の長期の債券が売れず。

<利回り>
10か月もの:7.40%
1年10か月もの:7.65%
2年10か月もの:7.99%
3年7か月もの:7.68%

グナワルデナ外務大臣は
「一帯一路」アジア太平洋地域
国際協力ハイレベル会議で演説。

【同大臣の発言】
・コロナ危機への対処に、コロナワクチンを世界の公衆衛生上の利益として認識し、各国やパートナーとの協力強化が重要。
 コロナウィルスとの戦いと早期復興、国民中心の経済開発への協調的な取り組みが将来の経済発展に生産的に貢献する。コロンボ・ポートシティ、コロンボやハンバントータの港湾インフラ、主要工業地帯などスリランカでの成長分野への投資で得られるチャンスを利用してほしい。
・グリーン開発と環境保護が重要であり、スリランカは再エネ活用を国の優先事項として持続可能な開発に注力。また、地域の繁栄にはコネクティビティ(接続性)が非常に重要。

スリランカのポリティカルニュース

6月24日(木)、
スリランカとマラッカ海峡の間の
インド洋上でコンテナ船から火災。

この船はコロンボ港を出港、
シンガポール港に向かっていた。
航行不能、近隣船舶に支援を要請。

Kida
Kida

よー火事起こるな。。。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

時々いる顔。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

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