経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年3月7日

アーユーボワン!

ここ最近、日中が暑い気がするコロンボ。

我が家でゴキ◯リや蚊に遭遇することが
増えたような気がするのですが、、、
そのせいか、関係ないのか。
今朝もゴ◯ちゃん1匹、室外へポイ。

そんなコロンボを含む西部州、
本日お昼13時以降、大雨にご注意を。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 85,336人(前日比 376人増)、
死者 497人(前日比 4人増)。

今朝、コロナワクチン 26.4万回分が
スリランカに到着。
COVAXファシリティを通じた供給。
【参考】1月23日のニュース

スリランカのビジネスニュース

2月24日(水)、
パキスタン・カーン首相の
スリランカ訪問時に開催された
経済投資フォーラムでの、
カブラール 金融・資本市場・
国営企業改革担当大臣のスピーチ。
【参考】2月26日のニュース

【同大臣のスピーチ】
スリランカ・パキスタン両国が貿易・投資の分野で設定している目標は低過ぎると思われる。3〜4億米ドル規模の貿易・投資を目指すべきではなく、数十億米ドル規模の貿易と投資を議論すべき。
・我々は長い間、主に欧米に投資してきた。「信用格付け」に基づき、欧米への投資では1%程度のリターンが得られる一方、欧米が我々に投資した場合、「信用格付けが低い」ために我々は約7%の利息を支払うことになる。
 なぜ欧米にお金を貸すときは「投資」と呼ばれ、欧米が我々にお金を貸すときは「貸付」と呼ばれるのか?このおかしな取決めのために、我々は6%前後の金利差に悩まされている。
・我々は、お互いの協力、特にお互いの経済や国のどこに投資をしていくか、考える必要がある。両国の中央銀行は、それぞれの外国為替投資で協力できる方法を検討する必要がある。また、民間セクターでの貿易を促進しなければならない。
パキスタンは3,000億米ドルの経済大国であり、スリランカは800億米ドル規模の経済を持つ。
 両国が少なくとも10億米ドル規模の貿易関係を持つスキームをすぐに実現できれば、すばらしい成果を生む。両国の交流を優先しよう。
・パキスタン外務大臣による、地政学(geo-politics)から地経学(geo-economics)に移行すべきとの提案を歓迎する。将来の協力の優れた基盤になる。
・スリランカは、過去5年間陥っていた経済の停滞から脱却しつつある。低金利を維持、ルピーを守りながらも、コロナウィルス蔓延を乗り切ることができた。
・共に投資しよう。コロンボ・ポートシティやハンバントータ工業地帯への投資を検討してほしい。
・今日は、1980年代のスリランカを代表する経済学者ガマニ・コレア氏(元国連貿易開発会議(UNCTAD)事務局長)が提唱した「南南協力」を前進させるための良い日となるだろう。

パキスタン・カーン首相が呼びかけた
中国・パキスタン経済回廊(CPEC)への
スリランカの関与により、中央アジアへの
アクセスの恩恵を受けられるとの寄稿。

・CPECは「一帯一路構想」(BRI)の最も野心的な計画の一つ。パキスタン・グワダル港と中国北西部の新疆ウイグル自治区との間を、パキスタン全土の高速道路、鉄道、電力の広大なネットワークで結ぶ目的。
 グワダル港はアラビア海沿岸に位置し、中国がCPECを経由してインド洋に直接アクセスできるため、短時間で安価に中東欧へアクセスできる代替貿易ルートを必要とする中国に重要な港。経済的な貿易ルートの役割のみならず、中国の石油輸入の80%が通過するマラッカ海峡ルートの代替ともなる。
パキスタンのカーン首相はスリランカ公式訪問中、CPECを通じての貿易強化による両国関係強化に焦点を当てた。
 パキスタンのCPECとスリランカ海上拠点はBRIの「重要な結節点」。カーン首相は、CPECによりスリランカが「中央アジアまでの」アクセスを強化でき、パキスタンとスリランカの貿易関係はを「より緊密に」結びつけると述べた。

パキスタン・スリランカ自由貿易協定(PSFTA)が2005年に発効し、貿易は大きく拡大。
 パキスタンからスリランカへの輸入は、2004年の9,700万米ドルから2018年には3.55億米ドルと、14年間でほぼ3.6倍に増加。
 スリランカからパキスタンへの輸出は、2004年の4,700万米ドルから2018年には1.05億米と、同期間でほぼ2倍に増加。
・スリランカの2019年の輸出総額は164億米ドル。スリランカの輸出は主要欧米市場に過度に依存し、アジア市場は限定的。カーン首相が話すCPECへの参加は、新たな地域や市場への参入を成功させる入り口となる可能性がある。
中央アジアはロシア、イラン、アフガニスタン、中国に囲まれ、その立地と豊富な天然資源から戦略的に重要な国とされている。中国とロシアの急速な経済発展は、中央アジアが貿易通商のハブとして台頭する好機を生んでいる。

Kida
Kida

パキスタンと、また、
パキスタンを通じた貿易関係。
市場はでかい。
昨日のニュースに続き、ですが、
競争力のある輸出品目が欲しい!
【参考】3月6日のニュース

首相は、ケラワラピティヤ発電所の
LNG発電所建設の起工式で、
国内の電力供給網が今年中に
100%に達すると述べた。
【参考】3月6日のニュース

【首相のスピーチ】
政府は現時点で全世帯の99.8%に電気を供給しており、未供給は84,000世帯のみであるが、これらに供給する準備が進んでいる。
この環境に優しいLNG発電所は最新技術で建設され、国内電力需要の13%を賄うことになる。
・政府は、個人ではなく国家的な課題に対応すべく働いている。首相は、前政権が開始した開発事業でも、政治的利益のために止めるのではなく、適切な事業は完成させる。
 前政権は開発事業を一つも開始できずに停止し、経済発展が逆行した。前政権時代に頻発した停電を誰もが覚えている。
・我々が以前に政権の座にいた際、国の発展への電力とエネルギーの重要性を理解しており、水力発電だけへの依存は賢明ではないと認識。そのために多くの反対意見のなか、初の石炭火力発電所の建設に踏み切り、過去の干ばつ発生時にその正しさを証明。
 その後、初となる風力発電所、太陽光発電所、廃棄物発電所の建設を開始した。国民に安価な電力を供給する目的で行われている。

首相は、南東部ウバ州モネラガラ地区で、
DAG Apparels (Pvt) Ltd 社の
アパレル縫製工場の開所式に出席。
5億ルピー(約3億円)を投資した工場は、
直接雇用600人、間接雇用3,000人を
生む見込み。同社全体で約35億ルピー
(約21億円)/年を輸出する計画。

今年4月、スリランカ初の
国内製造自動車が誕生する予定。
自動車輸入・製造業・金融などを
手がける Ideal グループ
コロンボ南方のラトマラナ工場で
4人乗りの四輪電気自動車を製造。

・インド自動車メーカー Mahindra グループ と提携し、Mahindra製自動車やトラックを販売する一方、2019年、南西部ウェリペナで30億ルピー(約18億円)を投資して自動車組立施設を立ち上げていた。
【参考】2月8日のニュース

Ideal グループ トップは、インドに近いスリランカは、南インドの部品メーカーと提携し、インドの大市場に自動車を供給するメーカーになる可能性があると述べた。
 同トップはまた、産業省による(国内での自動車の組立てと部品製造の)標準作業手順書(SOP)の策定は、国内自動車組立産業が次レベルに達するために必要となり、迅速化される必要があると述べた。
【参考】2月21日のニュース

・Ideal グループ は自動車の輸入・販売も手がけつつ、国内製造を推進。
 一方、国内の自動車輸入事業者は SOP策定に反対している。

Kida
Kida

産業省のSOP策定のニュース
(2月21日)、これだったんだ。

「シナモンタバコ」の初の輸出に向け、
第1弾をまもなく出荷。
輸出額の目標は年間10億米ドル。

Kida
Kida

通常のタバコに
シナモンを混ぜて、
ニコチン量を減らせるよう。
他のスパイスのタバコも
あるらしい。
タバコかぁ。。。

コロンボ北部ムスラジャウェラの
湿地帯の面積が、
30年で1,800ha以上減少。
1990年時点では3,060ha あったが、
占拠などにより1,200ha まで激減。
同湿地はラムサール条約での保護対象。

【アマラウィーラ環境大臣の発言】
・民間企業が湿地帯の土地を取得し、射撃場やゴルフ場、ホテルの開設を計画していたが、いずれも許可されていない。この会社は湿地帯に大きな危険をもたらしている。
・政府はラムサール条約に基づいて保護する姿勢を維持する。

スリランカのポリティカルニュース

スリランカのローマ・カトリック教会は、
2019年に発生した連続爆破テロ事件の
真実の究明を要求する抗議活動
「ブラック・サンデー」を開始。

大統領調査委員会(PCoI)が提出した
同事件の調査報告書では、
首謀者の特定の人物やグループを
明確に非難していない。
教会側はこれを不満だとし、
正義を要求すると述べた。

大統領は、同事件を政治化させず、
国家的問題として扱うよう求めた。

【大統領の発言】
PCoI報告書は、前政権の非効率性、国家安全保障と和解への怠慢が事件の主な理由だと明確に述べている。報告書は当時の政府が台頭していた宗教的過激主義に対策を取らず、当時の政府が攻撃の責任を負わなければならないと指摘している。
・報告書では、前政権が「政府の存続のためにイスラム教政党の支援に依存していたため」、増長するイスラム過激主義の取締りに失敗したと述べられている。
その政府の一部の政治家が事件の発生で現政権を非難しようとしているが、PCoIが当時の大統領や首相、政府が責任を負うべきだと報告しているなか、受け入れがたいことだ。
・攻撃を受けた教会側の痛みと懸念は理解している。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

大事だ。YMOを。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

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