アーユーボワン!
そうだ、飲もう、セイロンティー。
優雅。
スリランカのコロナ関連ニュース
今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 80,517人(前日比 518人増)、
死者 450人(前日比 5人増)。
スリランカのビジネスニュース
全国消費者物価指数
(NCPI、2013年=100)の
2021年1月の総合インフレ率は、
前月の 4.6% から 3.7% に低下。
食料品インフレ率が
前月の 7.5% から 5.9% に低下、
非食料品インフレ率も
前月の 2.2% から 1.8% に低下。
信用格付け企業 ICRA Lanka Ltd が
レポートを発表。2021年の政府財政は、
4,500億ルピー(約2,700億円)の
歳入減に直面する可能性が高いと述べた。
【同レポートの概要】
・政府発表の予算案では、2兆ルピー(約1.2兆円)超の歳入と約3.5兆ルピー(約2.1兆円)の支出を見込んでいるが、脆弱な経済と輸入規制による収入減を考えると、政府が見込む歳入額から約4,500億ルピー(約2,700億円)不足すると予測。
・2021年の財政赤字はGDPの10.8%に達すると予測。累積債務の総額は16.3兆ルピー(約9.8兆円)を超え、GDPの99.3%に達すると予想。
・中央銀行が政策金利を変更する可能性が低く、金利は安定する見込み。年間加重平均金利は5.5~6.0%の間。
・2021年中の輸出の正常化は難しく、観光業も厳しい状況に耐える必要がある。
輸入制限から輸入額は2021年を通して横ばいを維持するだろう。最終的には政府は、少なくとも第四四半期には輸入制限を部分的に緩和せざるを得なくなる可能性が高い。
・石油や農工業の中間投入材の増加は、輸出額よりも輸入額を押し上げる可能性が高く、貿易収支の悪化が進む可能性。
・出稼ぎ労働者からの外国送金は横ばいの見込み。政府債券や株式市場からの資金の純流出も低水準を維持するだろう。
この状況下では、貿易赤字の変動が為替レートの主要決定要因となる可能性が高い。為替レートは1米ドル=200ルピーまで下落する可能性があり、全体としては 1米ドル=195ルピー前後で推移するだろう。
・政府債務について、政府は約20億米ドルの既存債務を繰り延べ、約23億米ドルを借り入れると予測。借入れ額のうち20億米ドルは中国との二国間協定により、外国直接投資(FDI)は2億米ドル程度の低水準と予測。
今日2月23日(火)、
パキスタンのカーン首相が
公式訪問でスリランカに到着予定。
スリランカ・パキスタン関係の概要。
・パキスタンとスリランカのつながりは、歴史に深く根ざしている。パキスタンの地にいたイスラム教徒の商人たちはスリランカをよく知っており、スパイスや宝石を中東やヨーロッパに運んでいた。
・両国の独立後の1971年、パキスタン東部で解放戦争が起こり、インドがパキスタンの航空機の領空通過を禁止。当時のスリランカ政府は、コロンボでのパキスタン機の給油を174回許可。
・両国の軍事関係は、スリランカの内戦の過程に重要な影響をもたらした。
2000年に反政府テロ組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」がスリランカ政府軍の北部の基地を蹂躙、ジャフナに侵入した際、スリランカ政府はパキスタンに武器の提供を要請、パキスタンはこれを空輸。
2006年にLTTEは、駐スリランカ・パキスタン大使の暗殺を試みた。
2009年にもスリランカはパキスタンから武器を購入。
・スリランカ政府は、政権が変わりつつも一貫してパキスタンと友好的な関係を築いてきた。対インドへの不安によるもの。
・パキスタンはスリランカ軍に訓練を提供し、国際場裡での民族問題の議論では常にスリランカを支援。
・スリランカは、2005年にパキスタンとの自由貿易協定を締結した最初の国。
パキスタンの対スリランカ輸出は、2004年の9,700万米ドルから2018年には3億5500万米ドルに増加。
スリランカの対パキスタン輸出は、2004年の4,700万米ドルから2018年には1億500万米ドルに増加。
しかし、双方の貿易額は潜在的には20億米ドル以上となる可能性があるとされているが、現状は4億6,000万米ドルにとどまる。
・スリランカは建設・不動産産業の急成長により、年6億米ドル相当のセメントを輸入する必要がある。パキスタンはすでにスリランカにセメントを輸出しており、拡大する可能性あり。
・砂糖も同様で、スリランカは砂糖の国内需要の90%以上を輸入している。パキスタンの投資家が着目できる潜在品の一つ。
・インドとパキスタンの関係から、インドからパキスタンに輸出できない商品があり、スリランカから輸出する可能性。進んでいる商品例としてベテル(キンマ)がある。
軍事面での密接さを背景に、
経済面も強化していく、
という流れでしょうか。
両国ともインドとの関係との
バランスや牽制もしつつ、
宗教も絡み、と複雑そう。
政府は、全国での太陽光発電事業
20プロジェクト、計150MWの開発を
承認。入札によって事業者を選定。
銀行大手 Hatton National Bank PLC は
2020年第四四半期(10〜12月)の
決算を発表。金利収入の低下や
慎重な引当金や減損を計上した一方、
戦略的な事業の再集中やコスト減への
取組みにより回復力を示したと発表。
【四半期】
連結売上高: 前年比 9%減の332.6億ルピー(約199.6億円)
税引前利益: 前年比 17%減の65.6億ルピー(約39.4億円)
【通期】
連結売上高: 前年比 8%減の1,344.4億ルピー(約806.6億円)
税引前利益: 前年比 26%減の212.2億ルピー(約127.3億円)
保険大手 Ceylinco Life Insulance Ltd は
2020年度の連結での収益が
前年比+15.2%の369.8億ルピー
(約221.9億円)に達したと発表。
保険料収入が前年比+17.9%の
220.7億ルピー(約132.4億円)、
投資その他の収入が前年比+11.3%の
149.1億ルピー(約89.5億円)。
同社は、17年連続でスリランカの
生命保険市場のリーダーの地位を維持。
貿易自由化は世界の発展途上国で
経済成長と貧困削減をもたらしてきたが、
スリランカはこれに逆行しているとの論考。
・スリランカは近隣諸国よりはるかに早く、1977年から貿易を大幅に開放。
GDP比での貿易額は1977年の36.4%から1978年には68.4%に増加、1980年には77.4%とピークに。しかし、1980年代前半に内戦が勃発、80年代後半には南部で若者が騒憂を起こす。
1990年代には輸出入ともに増加、貿易総額は2000年までにGDPの77.4%を記録したが、以降、貿易開放度は低下の一途をたどり、2020年にはGDP比31.7%にとどまり、自由化後の最低水準に。
・自由化直後に輸出収益は大幅に増加したが、その後急速に衰えた。GDP比で、2019年は14.2%、2020年は12.2%と最低水準まで低下。近年のGDP比での輸出実績は自由化以前よりも悪化。
・スリランカは一般的に、建設、国内取引、金融不動産などの非貿易セクターに有利なインセンティブを与え、反輸出バイアスを生み出してきた。スリランカ投資委員会(BOI)でさえ、住宅や不動産、商業施設、医療、発電など非貿易セクターであるインフラ事業に手厚い支援を与えてきた。
・数十年に及び緩やかなGDP成長も、輸出志向産業ではなく、主に建設や金融サービスが牽引。
・スリランカはいまだ、基礎的な労働集約型の輸出産業に大きく依存。アパレル衣料品が輸出総収入の50%を占める。その他の工業輸出は、食品加工、機械、石油副産物などの一部のローテク製品。
対照的に東アジア諸国は、重工業へと発展した後、半導体、携帯電話、科学医療機器、電子機器など知識集約型の高付加価値製品へと発展。
・これらの国は近代的な教育と研究開発に多額を投資しているが、スリランカの教育制度は近代的な知識集約型経済に必要な人的資本を育成できるものになっていない。研究開発に、先進国がGDPの5~10%を費やすのに対し、スリランカは1%未満。
・スリランカのGDP成長率は貿易開放度と密接に関連。過去15年間、貿易開放度は低下、内戦終結後の短期的な好景気を除き、GDP成長率は継続的に減速。筆者の研究での統計では、貿易開放とGDP成長の因果関係は一方通行。貿易開放はGDP成長の原因となるが、逆はない。
・競争力が弱いスリランカにとって、自由貿易協定(FTA)を通じた二国間協力は、グローバルな貿易環境で大きなチャンスを掴む有効な手段。一方、このチャンスを生かすには、経済の安定性の回復が必要。現在の恣意的な関税調整や輸入規制ではなく、外向きの経済戦略に基づいた長期的な貿易政策が必要。
言うは易し、ですねぇ。
でもこれしかないよなぁ。
スリランカのポリティカルニュース
大統領調査委員会(PCoI)が大統領に
提出した連続爆破テロ事件の
調査報告書が閣議に提出された。
情報筋は、3月上旬には国会にも
提出される予定だと述べた。
人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)
スゴい特技。
ストゥティ! (ありがとう!)
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