経済ニュースで知るスリランカ 〜 2020年12月27日

アーユーボワン!

スリランカの交差点。ワヤクサ。。。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 40,380人(前日比 598人増)、
死者 187人(前日比 1人増)。

4万人突破。日々 600人前後の感染が続く。

スリランカのビジネスニュース

空港当局は、国際航空便の定期便は
予定通り運行されると発表。

ロシアからのアエロフロート便は
12月31日(木)まで運行を延期したが、
観光客を受け入れるパイロット運用は
開始されており、その他の便は予定通り
南部マッタラ国際空港に到着する見込み。

12月21日(月)〜 24日(木)の週、
コロンボ株式市場(CSE)は上昇、
41か月ぶりの高値に。

株式指数(ASPI)は 6,685.64。
前日比 0.9% 上昇、前週末比 1.0% 上昇。

財務大臣は「2020年度財政管理報告書」
(Fiscal Management Report 2020–21)
を発表。2020年1〜8月の間、
国営企業52社中31社が損失を計上。
国営企業全体で約104億ルピー(約62億円)
の損失が出ている。

【大規模損失計上企業】
セイロン電力公社(CEB)
Ceylon Petroleum Corporation (CPC) 
スリランカ航空
・スリランカ運輸委員会(SLTB)
Lanka Sathosa Ltd
State Engineering Corporation
HDFC Bank
Sri Lanka Rupavahini Corporation
Independent Television Network Ltd

【利益計上企業】
Employees Trust Fund
Bank of Ceylon (BOC)
・スリランカ港湾当局(SLPA)
Development Lotteries Board
National Insurance Trust Fund
国営医薬品製造公社(SPMC)
Lanka Sugar Company (Pvt) Ltd

Kida
Kida

利益出している国営企業は、
銀行のほか、年金基金、
保険信託、宝くじ販売など。
製薬や砂糖生産の会社が黒字
なのは良いですね。

赤字は名だたる企業が。。。
電力、エネルギー、運輸、
小売、テレビ、建設、銀行。

ロンドン海外開発研究所のエコノミスト、
ウィグナラージャ博士は、スリランカの
来年の経済成長は +3〜4%に戻ると述べた。

同博士は、
「生産を重視して経済発展を図りつつ、
韓国や台湾など東アジア諸国が成功したように
比較優位による国際貿易に従事すべき。
輸入規制を時限的アプローチとし、
問題が収束次第、徐々に出口に向かう戦略を
立てることが重要
」と述べた。

鉱物資源当局によると、
イルメナイト(チタン鉄鉱)埋蔵量を探査
していると報じられたオーストラリア企業
Titanium Sands Ltd (TSL) は、
必要なライセンスを有しておらず、
同社のスリランカ国内での操業は違法。

当局によると、スリランカ国内では、
外資企業単独での鉱物探鉱は認められず、
50%以上をスリランカ企業が所有する
企業と共同での探鉱は認められている。

スリランカは、グラファイト(黒鉛)、イルメナイト、ルチル(金紅石)、ジルコン、石英、長石、粘土、カオリナイト、アパタイト(燐灰石、リン酸塩岩)、シリカ砂(珪砂)、ガーネット砂(柘榴砂)、マイカ(雲母)、カルサイト(方解石)、ドロマイト(苦灰石)などの工業鉱物などの埋蔵が豊富。
・北東部沿岸のプルモダイビーチ鉱床は、スリランカで最も豊富な非鉄鉱物の埋蔵量を誇り、イルメナイト・ルチルなど世界で需要の高いチタン鉱物も産出。他にも国内各地で沿岸鉱床が発見され、輸出されている。

大統領は、北中部アヌラーダプラで、
蛾の幼虫によるトウモロコシ栽培への
被害を受けた農村を視察。

農民は、2年間にわたり蛾の幼虫が
作物に深刻な被害を与え、
収穫量が減少していると説明。

中部クルネーガラの農民約4,000人は、
来年に、輸出に向けたベテル(キンマ)
の栽培を計画。

・ベテル(キンマ)の輸出実績(量・額)
 2019年:約4,677トン、34.1億ルピー(約20.5億円)
 2020年:約3,739トン、27.9億ルピー(約16.7億円)
 主な輸出先:パキスタン・日本・イギリス

【ウィキペディア(→ リンク)によると、、、】
・東南アジアや中国では鎮痛薬や殺菌剤として使用。アーユルヴェーダでは媚薬に。
・南アジアでは嗜好品として、噛んで清涼感を楽しむ習慣がある(*葉タバコとは違う)。依存性があり、何回も用いると次第に手放し難くなる。歯が褐色に変色するほか、常習によってあごに変形をきたす。
・日本では、茶道具の香入れに使われ、茶人を中心に愛用された。

Kida
Kida

トゥクトゥクの運ちゃん、
信号で止まるたびに
口から赤い液体を道路に
吐き出していたヤツが
よくいるんだが、これか。
コロンボの路上には
赤い汚れ、シミが多数。。。

最初、「吐血!??」と
焦ったよなぁ。

農業関係者が、政府はキトゥル(孔雀ヤシ)
の商業栽培を支援すべきと提言。

【提言】
・キトゥル樹からとれる蜜は科学的に、グルコースと果糖の含有量が非常に低いことが証明されている。低GI食品として認定されており、需要が高く。

・政府は、ココナッツ・キトゥル・パルマイラ(ヤシ)などの栽培、関連製品の製造と輸出の促進に担当省庁を設立し、政府の努力を評価。
・現在のキトゥル産業は、森林の自生種に依存しており、プランテーション栽培の機運はない。
 自然森林では、キトゥル樹よりも他の樹木が高く育つほか、樹が点在しているために、作業者にとっては集中したキトゥル蜜の採取が難しい。作業者は1日に数回樹上に登って採取するが、その作業はハードであり、適正な労賃を支払わなければ、高品質の製品や供給の持続可能性は期待できない。
適切な植林により、樹へのアクセスと採取作業を容易にすることが、自然の障壁への唯一の解決策であり、現在の零細規模から中小規模企業による産業への引上げが可能になる。

・キトゥルは、国内中央部の高地帯で、紅茶プランテーションの間作としての栽培が可能。紅茶プランテーションで栽培されるキトゥル樹は、自然森林のものよりも成長が早い。
・キトゥル業界の課題は、天然キトゥル蜜に砂糖を加えた加工品が出回っていること。需要増と生産量減少により、低品質の砂糖を混合した製品が増え、純粋なキトゥル蜜がまれになった。消費者は低品質の砂糖混合製品を高価格で購入している。
・キトゥル蜜はニッチ市場の製品であり、現時点では輸出に足る生産量はない。

Kida
Kida

何度かご紹介しているキトゥル蜜。
愛用しています。

【参考】

12月16日のニュース
8月28日のニュース

スリランカのポリティカルニュース

大統領は、中部キャンディの仏歯寺を参拝。

Kida
Kida

仏歯寺は、お釈迦様の歯が
納められている大事なお寺。
神頼みしたい!

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

フジツボ。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

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