アーユーボワン!
日本の大雨が大変そう。読者の皆さまのご無事を。
スリランカのコロナ関連ニュース
今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 2,081人(前日比 3人増)、死者 11人(増減なし)。
未回復の陽性判定者は 5.4% まで減少。
スリランカのビジネスニュース
スリランカ輸出開発委員会(EDB) スバシンハ委員長は、
世界銀行によるスリランカの低中位所得国への格下げについて、
主要輸出品の EU や米国への優先アクセス確保には、
逆に恵みになるかもしれないと指摘。
【委員長インタビュー】
・格下げは、輸出業界には不幸中の幸い。EU による “GSP+”スキームの4年半の継続はプラス。
・コロナ危機を経て、次四半期の輸出の力強い回復には強気。第1四半期の輸出減は予想されていたが、5月と6月の輸出は力強い回復が見られた。
コロナ危機後、アパレル縫製・紅茶・ココナッツ・ゴム・スパイス・果物・野菜などの輸出は好調。アメリカ向けのアパレル・縫製の受注、特に個人用保護具(PPE)の輸出が好調。
一方、奢侈品輸出が激減。宝石・宝飾品・ダイヤモンドの輸出が前年比78%減、船舶建造物の輸出は同73%減。
【スリランカの輸出業界】
・2019年のスリランカの輸出総額は 161.4億ドル(対前年比 1.44%増)。
・スリランカにとって、EUは最大の輸出市場、総額の30%を占める。
アメリカは国レベルでは最大の輸出市場、総額の27%を占める。
合計 60%近くが、途上国からの優遇税制を定める一般特恵関税制度、EUの”GSP+” と アメリカの “GSP” による優遇の恩恵を受けている。
・EUの “GSP+” での貿易優遇は、繊維製品や水産業など 66%の製品の関税を撤廃。
このスキームは、スリランカが人権と労働者権利を改善し、持続可能な開発に向けて取り組むことを条件に課している。
・アメリカの “GSP” での貿易優遇は、最大5,000品目(アパレル製品を除く)の製品に免税優遇措置を提供。
そのとおりだと思います。
途上国としての貿易優遇に加え、
他国政府などからの融資・資金調達でも
有利な条件を得られます。
実をとるには、所得ランクの格下げはラッキーだと。
中央銀行は、Know-Your-Customer(顧客確認、KYC)の
概念実証をブロックチェーンベースで開発するため、
3社・団体と契約を締結。
・外国企業17社を含む40社以上の企業が応募。
・以下の 3社・団体を選定。
① Sampath Bank PLCとコロンボ大学(コンピューター・スクール)の連合
② Norbloc AB(スウェーデン企業)
③ Yaala Labs Ltd と Linearsix (Pvt) Ltd の連合(ともにスリランカ企業)
コロンボの経済・生活に日常が戻りつつある、と、
写真を中心とした記事。
首相は、建設業界向けの新たな法規制を公布。
熟練労働者の登録・身分証明書の発行・
不正業者への制裁と罰則・業界の有資格者に対する懲戒手続きなどを含む。
ラナワカ元メガロポリス・西部州開発大臣は取材に対し、
現政権がコロンボの複数の土地を、
正当な手続きを踏まずに外国人・団体に譲渡しようとしていると主張。
同氏は、いずれもコロンボ市内である
シャングリラホテル裏、ペター、ミーソタムッラなどの土地が
入札なしに外国人・国外事業体に引き渡される計画があると述べた。
スリランカのキハダマグロ漁業の取組み。
・スリランカ産の新鮮なキハダマグロは、日本・ヨーロッパ・北米水産市場へのプレミアム輸出品。
・スリランカの大手水産物輸出業者は漁業・海洋資源局と協力し、スリランカ産キハダマグロの高付加価値化のため、持続可能な漁業の国際認証である海洋管理協議会(MSC)認証の取得を目指している。
・これまで2年間、以下 6社が資金面などで協力。
- Ceylon Fresh Seafood (Pvt) Ltd
- Global Seafoods (Pvt) Ltd
- Jay Seafoods Processing (Pvt) Ltd
- Lihini Sea Foods (Pvt) Ltd
- North West Fishery (Pvt) Ltd
- Tropic Fishery (Pvt) Ltd
これを、北米の水産事業者グループ SEA PACTとイギリスの水産企業 New England Seafood International Ltd が支援。
・今後の協力と努力の継続により、インド洋唯一の MSC認証を取得したキハダマグロ漁業を実現できる大きなチャンスがある。
四方を海に囲まれた島国、東南西に広大な漁場。
養殖を含む漁業には大きなチャンスがあります。
気温・水温が高いからおいしくない、とも言われますが、
漁の後、船上での保管や陸揚げ後の処置や加工をきちんとできれば、
質量ともにグローバル市場に出せるようになるはず。
そこを理解して、北米やイギリスの会社は支援している、
ということですねー。
この輸出基準品がスリランカ国内でも
入手できるといいんですけど。。。
お刺身食いたい。。。
ライドシェア企業 PickMe が、
Microsoft との戦略的パートナーシップを発表。
・PickMe は Microsoft Azureを優先的なクラウドプラットフォームとして採用。Azure Data Platformを活用して、卓越した顧客サービスを提供。ユーザーの PickMe 体験の向上を追求。
・PickMeは Microsoft と密接に協力し、東南アジア市場にプラットフォームを拡大する予定。
PickMe、東南アジア行くってよ。
二度見しましたよ。GPSの改善必須。。。
Grab とか相手にできるんか。。。
国家交通委員会(NTC)がモバイル・アプリケーション
「MyBus-SL」をローンチ。
公共バスの時刻表閲覧・選択したバスの現在地確認・
乗車料金確認・カード決済・苦情受付サービスなどを提供。
スリランカのポリティカルニュース
スリランカ海軍は、戦略拠点ハンバントータ港に
隣接して建設された海軍基地 “SLNS Kawanthissa” の運用を開始。
・新基地はハンバントータ港安全確保への陸上・港湾警備業務を担当。
また海軍は、多数の麻薬密売事件の発生により、南部沿岸の監視とパトロールを徐々に拡大している。
・アメリカ・インド・日本を含む多くの国が中国によるハンバントータ港の支配に懸念を表明しているなか、スリランカ政府は、外国による同港の軍事活動への使用は認めていない。
国内刑務所での 1,000台以上の携帯電話押収は、
刑務所システム全体への腐敗の蔓延を示している。
・報告書によると、28の刑務所から合計1,102台の携帯電話が、大量のヘロインとともに押収された。ネゴンボ刑務所での押収が227台で最多。
・警察が、麻薬取引とその背後にいる関係者の情報・詳細を把握する絶好の機会であり、これを手放すべきではない。
・携帯電話の会話が記録されていれば、麻薬王やこれに協力してきた警察官・政治家が明らかとなる。
強盗や殺人などの他の犯罪の詳細も浮かび上がるだろう。元高裁判事の殺害は、刑務所内での計画だと明らかになっている。
・大統領や国防長官、司法長官は、薬物犯罪や刑務所内からの犯罪活動の対策の足を引っ張っているとして、警察や刑務所職員を厳しく非難。刑務所での1,000台以上の携帯電話押収は、この非難を証明。ウェリカダ刑務所のみに不正が横行しているとされていたが、全国の刑務所への腐敗の蔓延が明らかに。
一言で腐敗、と言ってもなかなか強烈なレベル。
囚人の房に冷蔵庫があったもんな。。。
こういう記事見ると、本気で解決するつもりなら、
周囲を軍人関係者で固める大統領のやり方は正しく思えます。
その軍人関係者が正しく生きてきたなら、ですけど。。。
人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)
「副菜のすべてはコメを食うためのツール」
スリランカカレーに通じる、と言ったら怒られるだろうか。。。
ストゥティ! (ありがとう!)
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