ニュースで知るスリランカ 〜 2020年6月16日

アーユーボワン!

ギクっ!

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 1,905人(前日比 16人増)、死者 11人(増減なし)。

感染者の 70% 以上は回復。未回復の感染者数は着実に減ってます。

スリランカのビジネスニュース

大統領は、Bank of Ceylon (BoC) の取締役会にて、
国営銀行が経済再生により直接的に貢献すべきと強調。

・活力ある経済の維持に必要な戦略策定と継続は、国営銀行の主要な責任。
 発展のサポートには一桁台の低い融資金利が必要であり、二桁金利では国の願望を満たしていない。
・私の支持者や親族に融資枠を与えるように頼んでいるのではない。国営銀行は率先して、農民から中小規模の起業家や投資家に至るまで、期待される必要な金融支援を行うべき。
過去に未経験の危機であり、常識にとらわれない発想が必要。
 経済再生は伝統的手法だけでは達成できず、国民の願いの実現のためであれば、政治ではなく国のために、自分に与えられた権限の行使を躊躇しない。
 また、その努力を妨害する場合は、適切な措置を取ることにも躊躇しない。
・2015年以前は 約7~8%だったGDP成長率が、2019年には 2%以下に、コロナ危機でさらに低下。

Kida
Kida

国営なんだから、ちゃんと国の危機に対応しろ、と。
国民のために金利を下げろ、そのうえで利益も出せ、と。
そのために必要なら権限行使してなんだってやるぞ、と。

毎日、金融・輸出・製造・農業・治安と、
いろんな分野で指示を出し続けています。

大統領は、通信当局に対し、
スリランカ最高層の構造物であるロータスタワー活用に、
飲食・店舗・レクリエーション施設をオープンするよう、
国内・国外企業の誘致を要請。

ロータスタワーの建設にあたっては、
中国の建設業者と 1.04億米ドル(約115.7億円)の契約を締結、
中国 Exim Bank から85%の融資を受けており、
これを分割返済する必要がある。

Kida
Kida

これも「ちゃんと稼げよ」の一環。
中国に返さなあかんですが、タワーの商業施設でこの金額を稼ぐのは。。。
電波などはどう活用
されるのか、勉強せねば。

大統領は、スリランカの民族衣装である
サリーとバティックの生地輸入禁止を決定。

アメリカとの関係。

駐スリランカ・アメリカ大使は、
アメリカは、困難な一年となったスリランカの
強力で持続可能な経済回復を支援すると記者団に述べた。

・スリランカ経済が、コロナ危機と昨年の連続爆弾テロを含むショックの組み合わせからどう回復するかが今後数か月間の鍵を握るだろう。
我々は不動のパートナーであり続け、スリランカのコロナ危機への取組に500万米ドル以上を支援。
 アメリカは過去数十年にわたり、スリランカの保健関連プログラムに2,600万米ドル近くを支援してきた
・支援をコミットした人工呼吸器 200台のうち、もう100台がまもなく到着。
 スリランカがコロナウイルスの蔓延を効率的に管理している政府を称賛。いくつかの国が第二波に苦しむ中で、まだ被害が広がっていない国の一つ。

・アメリカ大使館近くでのデモに対する警察の行動について、
 アメリカは表現の自由と平和的抗議を全面的に支持。
大統領タスクフォースについては、表明されている懸念の一部を共有しており、文民統制は民主主義の証。
 例えば、なぜ特定の地域に考古学タスクフォースが設置されたにもかかわらずその地域の人口を反映していないのか、
 なぜ美徳タスクフォースの任務はコミュニティや司法に強い役割を与えていないように見えるのか、といった疑問は持っている。


・国会議員選挙について、スリランカには長い民主主義の歴史があり、アメリカはその民主的な制度の深化と強化を支持。
 憲法に入れるべき事項をスリランカに伝えることはアメリカの役割ではない。
・アメリカとスリランカは強固な関係にあり、意見の相違や議論がある分野もあるだろうが、アメリカはスリランカ政府と緊密に協力しながら、あらゆる懸念事項を尊重していく。
・アメリカは、スリランカのより持続可能で強力な経済回復を支援するため、職業訓練、中小企業、女性の関与拡大を引き続き支援し、この地域の民主主義の強化に尽力する。

Kida
Kida

さすがというか、政治・人権など、言いにくいことをけっこう言ってます。
欧米の支援・企業は、人権・環境への注文が多いから、、、
というスリランカ関係者の話は、官民ともに何度か聞いてきました。
政府や援助だけではなく、ビジネスでも求められるそう。

ドイツとの関係。

在スリランカのドイツ商工会議所トップが、
ドイツはスリランカのビジネス開発に重要な役割を果たしてきた、
さらに強化される大きな可能性があると発表。

・2019年、両国間の貿易は 17億ユーロ(約2,071億円)を突破。
 スリランカからドイツへの輸出は 7.55億ユーロ(約 920億円)、
 ドイツからスリランカへの輸出は 3.17億ユーロ(約 386億円)。
 長年にわたり、スリランカからドイツへの輸出は、ドイツからの輸入の約2倍の金額。
 ドイツは、スリランカにとってアメリカ・イギリスに次ぐ第3の重要な輸出市場。

・スリランカに投資した51社のドイツ企業は、12,000人以上の雇用を創出。
 コロナ危機の困難な時期にもかかわらず、在スリランカ・ドイツ商工会議所はビジネスコミュニティとの交流を続け、関係を強化。
・医療・エネルギー・化学セクターでの新たな投資機会を継続的に議論。

Kida
Kida

ドイツも貿易の存在感があります。
スリランカにいても、

日本人はどうしても東・東南アジアと東を見ますが、
ヨーロッパとの関係はやはり深い。
中東も含めて西、インドなど北、

とのつながりを理解する必要があります。

格付け機関 Fitch Ratings は、報告書のなかで、
スリランカの銀行の不良債権悪化、
外貨建融資返済への資金調達への圧力が強まり、
利ざやが圧迫されるだろう、と述べている。

・スリランカの銀行の経営環境と財務指標は、コロナ危機の経済的影響によるリスクの増大に直面。
・経営環境の悪化は、銀行の財務指標に対する既存の脅威を悪化させるだろうが、スリランカの銀行の十分な資本バッファーは、短期リスクに耐えることに役立つはず。

不良債権は前年の 3.4%から、2019年末には 4.7%に上昇。
 Fitch Ratings は、同機関が格付けした銀行の不良債権は、現在の 9.4%から 10.9%に上昇後、2021年に 13.2%のピークとなると予想。
 2020年と2021年に、全銀行の資産が悪化すると予想。中小企業比率が高い銀行や、観光・アパレル・小売など影響を受けやすい企業部門では、資産の質の低下がより顕著になると予想。
・不良債権の引当金繰入が増加しており、2020年には銀行の利ざやが圧迫されるだろう。
 低金利の長期化と融資の伸び悩みが銀行の純金利収益を圧迫し、銀行は2020年と2021年に貸倒引当金の急増の影響を受けやすくなると予想。
ほとんどの銀行が、赤字に陥ることなく貸倒引当金を吸収できるだけの十分な減損前利益を有している。

エミレーツ航空は、6月20日(土)から、
コロンボ発ドバイ行き旅客便(片道)を再開。

スリランカのポリティカルニュース

選挙管理委員会は、シリセーナ前大統領による
大学生への奨学金配布イベントは選挙法違反だとして、
イベントを中止。

Kida
Kida

前大統領の集会が、本人の眼前で中止。
「法治」なのか、「力の問題」なのか。。。

選挙が近づいてきた、と実感します。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

ムゴいわー。無念やわー。
コメント欄でさらに続いてる。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

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