アーユーボワン!
今晩から、夜間外出禁止の時間が 夜 11時から翌朝 4時まで、に短縮。
スリランカのコロナ関連ニュース
今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 1,800人(前日比 3人増)、死者 11人(増減なし)。
8月1日から、国外すべての国から旅行者の受入れを再開、との発表。
Spice Up さんのサイトでまとめてくれていたので、そのまま!
入国前・空港到着時のPCR検査、5泊以上滞在、
などいろいろと制限はありますが、一歩前進。
6月4日(木)、グローバル・ワクチン・サミット2020 がイギリス政府主催で開催。
大統領はパネルディスカッションに参加。
在スリランカ・イギリス大使は、
「オックスフォード大学とスリ・ジャヤワルダナプラ大学によるコロナウイルス感染者の免疫反応に関する共同研究に 1,000万ルピー(約 600万円)の資金を提供」と発表。
首相は、「ポソン・ポヤデー」のイベントのなかで、
ガイドラインに従って行動すれば、スリランカはコロナウイルスの危機からまもなく脱することができる、と呼びかけ。
スリランカのビジネスニュース
シンクタンクによる、世界 117か国政府の予算開示の透明性を調査する Open Budget Survey によれば、
スリランカは 100点満点中の 47点、54位。
改善はされているものの、最低基準とみなされる 61点を下回った。
西側諸国のロックダウン緩和により、輸出向けアパレル縫製企業に発注が少しずつ戻る。
業界筋によれば、売上はロックダウン開始直後の3月時点での予測よりは若干良いものの、現時点ではマスクや個人防護具(PPE)の生産が中心であり、輸出量を予測するにはまだ早い。
新任の駐スリランカ・インド大使が、
ラナトゥンガ大臣(産業・輸出・投資促進・観光・航空担当)と会談。
・インド企業は、食糧安全保障・製薬・農業・石油精製への投資に関心。
・コロナ危機後、両国での共同投資を促進。
北部マドゥ地区での住宅開発、ジャフナ空港開発などを協議。
(インド政府はそれぞれに 3億ルピー(約 1.8億円)を供与。)
・コロナ危機でダメージを受けたスリランカの投資・観光部門の後押しに全面的に協力。
(インド人向けに、スリランカでの結婚式の開催やラーマーヤナ史跡訪問など。)
インドの投資・支援案件って、あまり注目を集めないんですが、多いよう。
インド企業そのもの、もありますし、「実はインド系」の会社も。
「インド人はスリランカで結婚式をあげたい」
と記事中にあり。そうだったんだ。3日3晩踊り続けるんだよな。。。
情報通信専門家・エコノミストによる、スリランカ経済発展への提言。
この15年間で、スリランカ経済は 240億米ドルから 860億米ドルへ、3.6倍に成長。
しかし、まだ中所得国として立ち往生、非常に大きな債務負担を抱えている。
対照的に、マレーシアは 3,400億米ドルに達し 2.6倍に成長、
シンガポールは3倍、インドは3.4倍に成長し、負債はスリランカよりも大幅に少ない。
スリランカがいつの日か 2,000億米ドルの経済を構築するにはどうすべきか。
① シェアリングエコノミーとデジタル化の活性化
シェアリングエコノミーは現代経済成長の原動力。スリランカでは Uber や PickMe が 1日平均25,000食を家庭に配達。これは経済的地位や教育レベルを問わないフリーランスのライダーが1時間以内に取引を行っていることを意味し、誰でも利用可能に。この消費はミレニアル世代とZ世代によって今後も増え続ける。
シェアリングエコノミー成長には、ファイバーネットワークでインフラをサポートする必要がある。世界銀行の調査によると、ブロードバンドの普及率が10%上昇するとGDP成長率が1.38ポイント上昇する。ブロードバンドの普及率が高いほど、経済成長が加速するということ。
② 高速道路ではなく、デジタルインフラ構築に資金を配分
ロックダウンによりデータ接続での渋滞が発生。企業活動の継続、Work From Home には、道路ではなく ラスト 1マイルのファイバー建設が必要。スリランカのファイバーの商用利用率は低い。
コロナ危機にも関わらず、情報通信大手 Dialog Axiata PLC(AAA)と Sri Lanka Telecom PLC(AA+)は格付けを維持。この資産は、ブロードバンド・アクセスを構築する上で極めて重要な役割を果たす可能性。
③ 観光セクター活性化のため、回復力のある到着エコシステム構築
観光セクターはスリランカ経済に重要。スリランカ入国時の観光客のプロセス改善が重要。
・迅速なコロナ検査、検疫期間短縮。
・外国人観光客が受入れ可能な検疫センターの準備。5つ星ホテル使用などもてなしの宿泊施設での検疫許可。
・End-to-Endプロセスによる搭乗時の接触機会減。顔認識技術やキャッシュレス決済など利用可能な技術で対応可能。
④ 移転製造業誘致への適切なエコシステム構築
中国から移転を検討するメーカーに積極的にインセンティブを。
スリランカの賃金コストは、中国よりも低いか少なくとも同等。
貿易・投資・ビジネスのしやすさを改善する改革が必要。免税やその他インセンティブ、低コスト・高品質・現地化した製造業向けデジタルソリューションの提供など。
⑤ 中小企業と国内経済の育成
中小企業は、企業総数の75%、雇用の45%、GDPの52%を占めるスリランカ経済の基盤。中小企業による銀行からの資金調達は難しく、政府による資金調達・出口メカニズムの整備が必要。
アジア開発銀行の推定によると、スリランカの潜在的な資本需要は、
既存中小企業(アパレル・繊維・建設業などの家族経営)向けに5億〜10億米ドル、
新興企業(Z世代やミレニアル世代が主導するテクノロジービジネス)向けに2億米ドル。
ベンチャーキャピタルファンドなどがスリランカでの投資に魅力を見つけるようにしなければならない。
「あれもこれも」ができないのはどこの国も同じで、
今後、どのセクター・産業に重点をおいて育成するか、という観点から、
情報通信インフラ(ファイバー網)整備を提言。
加えて、投資を呼び込むには「制度」「魅力」がないとダメ、
で、資金調達と出口メカニズムにも付言。
私も、製造業育成よりは、テクノロジー・情報の活用により、
金融や物流、高付加価値産業につなげる、という道かな、と思っています。
投資や経済についてスリランカの経営者と議論をしていると、
スリランカの企業は「テクノロジー・IT企業への投資をためらう」
との意見がちょいちょい出ます。他国ほどその重要性を理解されていないと。
ソフトウエア開発・IT分野で優秀な企業・人材はいるので、
ここに理解と資金が集まるとブレイクスルーが来る可能性があると思います。
信用格付け企業 ICRA Lanka Ltd は、スリランカの建設業界への影響を発表。
・建設業界各社には、短期的には収益や流動性に影響が出ると予想されるが、スリランカの他の経済セクターと比較してレジリエンスがある。
不可抗力条項をはじめとする法的・契約上の保護、現地通貨建案件が多いこと、などによる。
・建設セクターは輸入品への依存度が高い。中国とインドが建設業向け輸入総額の53%(2018年)を占める。
貿易制限が課せられている今、バリューチェーンのリスクの可能性。しかし、現在の国内の原材料生産レベルと在庫は、進行中のプロジェクトの維持には十分。
今後、セメントは国内生産と在庫で需要を満たすことが可能。一方、高付加価値資材は代替できず、輸入規制解除が必要かもしれない。
・中期的には業界への見通しは弱い。
政府の財政課題から新規入札は減少する可能性。外資による大規模インフラも世界的危機から低調。
シンガポールで開催された、“The Healthcare Asia Awards 2020” にて、
スリランカの病院、Ninewells Hospital Ltd が「機能改善イニシアチブ賞」と「サービスイノベーション賞」を受賞。
美容整形や産科・マタニティ医療の分野で高評価を受けての受賞。
なんとキレイな病院。
スリランカでは病院が上場してたりするんですよねー。
今は「対処」型ですけど、オンライン化で予防・啓蒙の動きが広がると面白そう。
スリランカのポリティカルニュース
大統領タスクフォースが設置された「規律・徳・法を遵守する社会」に対して、
名指しはしていないものの、美徳は強制された理想ではない、と批判。
・道徳は、法律やタスクフォースによって強制されたり、
植え付けられたりすることはできない。
道徳とは、真に心の中にあるものであり、
自分自身や周囲の人々にどのように接するかということ。
・スリランカの政治環境では、道徳と政治家は矛盾した表現。
道徳・倫理に反する行動も、政治的利益があれば正当化される。
・スリランカに必要なのは法律とその執行。
政府は、アジア開発銀行(ADB)のローン 2.15億ルピー(約1.29億円)を活用した、10大学の新設を承認。
・今年は、カルタラ・ヌワラエリヤ・ハンバントータ・マータラ・ゴールに新国立大学を建設。
・スリ・ジャヤワルダナプラ大学は、医学・免疫学・生物学分野における国際水準の研究大学として発展させる。
・大学入学者数を 3万人から 6万人に増加。
量だけでなく、質の確保が重要ですが、
高等教育を受けた人を増やすのは重要!
人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)
中島くん。。。
ストゥティ! (ありがとう!)
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