アーユーボワン。一応軟禁生活60日目。昨日から続きます。前話はこちら。
ここからは、データがそろっている 対米ドルでのスリランカルピーの動き を見てみます。
こちら↓、2011年以降の スリランカルピー の動向(対米ドル)です。
以前、某都銀の方から 聞いたお話をそのままパクると スリランカ経済・為替の概要について勉強したところによると、
○ スリランカは貿易収支が赤字の状態。
つまり、モノを買うために金が出ていっている。
○ 外貨が稼げているかどうか、というと稼げておらず、経常収支も赤字。
→ そもそも通貨安に動きやすい収支構造
この構造でずっとルピー安に徐々に動いてきたなか、
2018年に大きくルピー安にふれました。
この年 2018年 の世界経済の動きとして、
米中貿易摩擦のエスカレートにより世界経済にダメージが出る中、2018年はリスクオフとなり新興国通貨はとりあえず売られ、米ドル・日本円が買われてきた流れ。
ここに加えてスリランカ国内で、
2018年10月〜12月、大統領と首相が争う政治的混乱が発生し、
国債は格下げされ、急激なルピー安 を呼びました。
結果、2018年1年間で、対米ドルでは19.2% のルピー安。。。
君ら何してくれるねん、、、という状況だったのですが、
2019年に入ると、ルピーは持ち直し、
2019年4月のテロ事件も為替には影響を与えませんでした。
前政権中も厳しい国家財政運営ではありましたが、
財政収支目標の設定や、これを評価したIMFの拡大信用供与措置(EFF)の延長合意などで、2019年中は安定した為替の動きだったと思われます。
ストゥティ! (ありがとう!)
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