スリランカの経済 〜 コロナ危機による機会と現実 (5)

アーユーボワン。軟禁生活58日目。昨日から続きます。前話はこちら。

“Lanka Business Online (LBO)” での Jekhan Aruliah 氏 の投稿記事、

“COVID-19: out of chaos comes opportunity. But opportunity must be seized to become reality”

のご紹介、最終回です。

人口密集と巨大都市

コロナウイルスは、密集へのリスクを警告している。コロンボの人口密度はスリランカの他の主要都市の5倍にもなる。

西部州メガロポリスマスタープランでは、西部州の人口が2030年までに870万人以上に増加すると想定していた。(2018年の610万人から42%の増加。)
西部州全体に均等に人が増えると仮定した場合、コロンボの人口密度は1平方キロメートルあたり3,600人から1平方キロメートルあたり5,100人に増加。

コロナウイルスの教訓として、今後必ず再来するウイルスの流行を考えれば、住民を一部に集めてはいけない。

結論

西部州以外の地方でも、才能・人材と資源を活用していかなければならない。現在、それらは西部州に集中し、浪費・放置されている。

コロナウイルスにより、銀行も食料品店も教師もサラリーマンも、いずれも相手と直接会う必要はないと明らかになった。何千人もの人々と一緒に移動したり、買い物をしたりするリスクを冒すことはない。

教育から高価値産業、農業、食品まで、コロナ危機の混乱は、その悲劇的で破壊的な結果の一方で、新しい経済の「ハシゴ」を作った。
先見の明のある政策立案者、勤勉な学生と経験豊富な教師、機敏な起業家、そして西部州以外の地方が、繁栄のために登っていくべき「ハシゴ」である。

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以上、7割程度の和訳でのご紹介シリーズ、でした。拙い和訳でもあり、わかりにくい点も多く、恐縮です。。。自分でマジメに読むならアウトプットもしちゃえ、というヨコシマな理由も 有馬記念 ありまして。。。

要点としては、スリランカでもローカライゼーションを広げる必要があり、その下地ができつつあるから進めるべき、との点。

我々の生活や市内の動きを見ても、この1〜2か月でのデリバリー・配達の広がりは目を見張るものがありました。それらがクオリティによって選別されているとの指摘は、やはり現地のスリランカ人から見ても便利になり、一つのインフラとして定着するのだろうと思います。

食品や農業はこの下地を活用できるし、教育はオンラインの遠隔での運営が広がるだろうと。これらを契機として、政府の電子申請や電子署名など、派生していくサービスが出てくる可能性があります。

オンラインショッピングやオンライン教育、と視点はあったのですが、私には、地方の活用への視点がなかったので、データとともにそれを指摘されてたこの記事を見て、勉強になりました。

実業界からは、スリランカの労働力・人材の質への疑問が投げかけられています。この点も同じ指摘があり、教育の改善が必要との問題提起は重要なのでしょう。

政府が進める復活への対策と合わせ、スリランカでの事業・ビジネスに活用していきたい!

ストゥティ! (ありがとう!)

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