経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年3月18日

アーユーボワン!

コロンボで “Rakuten” を目にするの巻。
世界有名チームの広告効果ってスゴい。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 88,862人(前日比 338人増)、
死者 537人(前日比 3人増)。

ロシア製コロナワクチン
「スプートニクV」700万回分が
まもなくスリランカに到着予定。

公衆衛生検査官(PHI)団体幹部は、
4月のシンハラ新年の祝祭シーズンに
ロックダウンなど厳しい隔離検疫や
移動制限の実施は現実的ではなく、
国民が責任を持って行動するよう
注意すべきと述べた。
同幹部は、ロックダウンによる
国の経済への影響が大きいと指摘。

スリランカのビジネスニュース

ルピー安。

3月17日(水)短期国債オークション実施。
450億ルピー(約 270億円)を募集、
落札は258億ルピー(約155億円)、
42%が落札されず。

<利回り>
3か月もの:5.01%、6か月もの:5.07%、12か月もの:5.11%

スリランカ滞在中のロシアの大富豪
アンドレイ・メルニチェンコ氏が
コロンボ・ポートシティを訪問。
アディタ欧州議会議員(スリランカ
生まれのイギリスの政治家)、
スリランカ投資委員会(BOI)
モホッタラ会長らが同行。

同氏は、ポートシティ・プロジェクトに
肯定的な意見を述べ、その戦略的計画に
感銘を受けたと述べた。

Kida
Kida

ロスチャイルドさんも
この欧州議員が連れてきてたな。
【参考】1月15日のニュース

BOIは、スリランカへの訪問を希望する
投資家に、バイオセキュリティバブルの
オプションを提供。厳選されたホテル、
安全な移動手段などの手配をサポートする。

建設業と建設資材販売を手がける
建設ブランド Japan Gedara
コロンボ10 に支店を開設。

Japan Gedara は、日本の最先端技術と
建築施工をスリランカ市場に導入する
目的で、日本人とスリランカ人の専門家が
2013年に設立。日本の建材取扱企業
三立建材株式会社と提携して、
高品質建設資材を日本から輸入。

スリランカ建設産業会議所トップ
Sanken Construction (Pvt) Ltd 副会長に
スリランカ不動産市場のインタビュー。

【同副会長の発言】
・コロナ対策のなかスリランカで低金利の導入が進み、年利7%での住宅ローンが可能に。不動産に投資するスリランカ人に大きな励み。
現在のスリランカ不動産市場は、供給が需要を上回る買い手市場。
 コロナ危機の経済への深刻な影響により、スリランカ不動産市場は海外投資家やディベロッパーの流出に直面。国内バイヤーやディベロッパーにとっては可能性が広がっている。

・世界銀行によると、現在のスリランカの都市化率は19%以下と低い。マレーシアが77%、シンガポールが100%であるのと比べ、都市化が進んでいない。コロンボ市内の住宅提供、手頃な価格での住宅計画や金融スキーム整備により、2030年までに30%の都市化率の達成が期待される。
2021年は需要が増加する一方で、供給可能な高品質のマンションの数が減少すると予想する。不動産市場が売り手市場に移行する。
 これは、安全や効率性、不動産の付加価値、年率7~10%の安定したキャピタルゲインなどの要因による。コロンボ株式市場の脆弱性も、不動産への投資を加速する要因と予想。

2025年以降のコロンボ・ポートシティの段階的完成により、コロンボ1、コロンボ2、コロンボ3の不動産価格や需要にも影響が出る。ポートシティ開発に伴い、年間500~1,000人の外国人世帯が継続的に流入し、高い投資収益と賃貸利回りを不動産から獲得可能に。
・今後数年間は、国外ディベロッパーのスリランカ不動産市場からの流出が予想され、コロナ危機を乗り切った国内ディベロッパーのシェア拡大が期待される。循環型経済の発展を通じ、スリランカ経済のさらなる向上が期待される。

Kida
Kida

市場の現状がわかる内容。
「これから需要が急増」の
ロジックがちょっと???
ではありますが、
低金利からローンでの購入が
増える一方で、建設数はすぐ
には変わらない、ということ?

ちょっと楽観的かな、とも
思いますが、一つのシナリオ。

エコノミストによる輸入規制の
影響に関する考察。
貿易制限により品不足と価格高騰を
もたらし、一部生産者が利益を得ても
他で悪影響が出ると指摘。

・輸入制限により、国内のターメリック(ウコン)の取引価格が高騰。80ルピー(約48円)/kgから300ルピー(約180円)へと275%も上昇。
 品不足、粗悪品、闇市場での販売、密輸摘発などに輸入制限の影響が現れている。
・輸入規制では貿易相手国による報復の可能性がある。貿易はもはや一方通行ではなく、EUはスリランカの輸入規制に対し、長期にわたる輸入禁止は世界貿易機関(WTO)のルールに沿っていないと指摘。
 ターメリック輸入量の97%(700万米ドル)がインドから。インドの生産者は、スリランカの輸入禁止に懸念を示しており、米中の関税合戦のような事態に陥る恐れもある。

・スリランカ製造業もグローバル・バリューチェーンに組み込まれており、輸入品の約49%が中間財、14%が資本財。輸入規制は投入原材料の供給を混乱させ、これを使用する輸出に悪影響を及ぼす可能性。2020年4月以降の輸入規制導入は、輸入原材料を使う部門に深刻な打撃を与えた。
・経済理論では、各国は相対的に生産性が優位な製品を生産し、最終的にはその製品に特化すべきとされている。輸入規制は生産を歪め、希少資源(土地、水、労働力)が相対的に非生産的な部門に配分される。
 ターメリックの比較優位性指数は、インドが優れており、以前はこれに従って輸入していたが、輸入規制によって歪められた。世界のターメリック市場をコスト面でも優位に立つインドが支配しているが、国内消費者は法外な価格を支払うことになっている。

・スリランカ政府は歴史的に、国際収支の危機では輸入規制に頼ってきた。今回も同様。
 しかし輸出が増加しなければ、貿易赤字の一時的な縮小は持続しない。輸出増加には、投入原材料供給への障害を除去、歪んだ関税の撤廃、自由貿易での市場チャンスの活用、長期的にはグローバル・バリューチェーンへの参加拡大が必要。
・コロナ対策用の医療用品の生産転換には成功し、自由貿易の利点とチャンスを示した。この分野での高い需要は今後も続く可能性があり、医療用品の関税撤廃、個人用防護具(PPE)などの輸出禁止など、スリランカに大きな市場機会をもたらしている。

コロナ危機の輸出への悪影響は、
リーマンショックなど過去の経済危機
の時よりも大きい、とグラフで。

スリランカのポリティカルニュース

明日3月19日(金)〜20日(土)、
首相はバングラデシュを訪問予定。
バングラデシュ独立記念式典に出席。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

そう見えてきた。

ストゥティ! (ありがとう!)

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