スリランカ・連続爆弾テロ事件 (3)

アーユーボワン。軟禁生活39日目。昨日から続きます。前話はこちら。

コロンボに戻った後、5月6日の週に入ると、街中に喧騒が戻ってきたようで、市街は平静を取り戻したように見えました。

ただ、夜になると皆家路を急いでいて、レストランなど含めて外出はまだ怖いとのこと。

ショッピングセンターも再開しだしましたが、カバンの中身や身体などのセキュリティチェックがきちんとされるようになりました。

こうした警備の体制はできていて、まだ警戒は必要だったものの、事件翌週にコロンボに戻った時点から、自分たちの生活そのものには大きな混乱は見られませんでした。

当時、スリランカ人と話していると、

「組織化されたテロが今後も続くことはないだろう」

と話す一方、

「ムスリムのコミュニティに対してクリスチャンのコミュニティが衝突を起こすなどしてエスカレートし、仏教徒を巻き込んだ宗教・コミュニティ間の争いになることが怖い」

との意見がありました。

実際、5月13日に、北西部州でムスリムの商店街がクリスチャンの集団に襲撃され、スリランカ全土に夜間外出禁止令が出されました。

こうしたムスリムが経営する商店への攻撃は、地方のいくつかの都市で続きました。

宗教や民族を理由とした継続した争いになると、内戦に近いものになってしまいます。政府も早めに夜間外出禁止令を出して家宅捜索を実施するなど、衝突を未然に防ぐ対策を早めに取っているように感じました。

(なお、こうした衝突は、主に北西部の都市で発生。コロンボでは起こっていませんでした。)

続きマス。

ストゥティ! (ありがとう!)

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