スリランカ中央銀行発表 〜 対外セクター概況(2021年8月)

アーユーボワン!

中央銀行は、2021年8月の輸出入、外貨獲得状況、為替レート変動の概要を報告する「対外セクター概況」を発表。

中央銀行プレスリリース。
【参考】External Sector Performance – August 2021

概要&和訳↓。

【概要】

2021年8月の貿易収支は5.86億米ドルの赤字。前年同月の 3.42 億米ドルの赤字から拡大。
 輸入額は前年同月比+30.8%の16.87億米ドル、輸出額は同比+16.2%の11.00億米ドル。

2021年1〜8月累計の貿易赤字は、前年同期比▲44.5%の55.09億米ドル。
 累計輸入額が前年同期比+30.7%の134.11億米ドル、輸出額は同比+22.6%の79.03億米ドル。

・2021年8月、国際通貨基金(IMF)から特別引出権(SDR)割当てを、 スリランカ中央銀行とバングラデシュ銀行の間の二国間通貨スワップ協定に基づく最初の支払いを、それぞれ受けた。

(1)輸出入
輸出額は3か月連続で10億米ドルを超える。
 前年同月比で、工業製品では繊維衣料品、石油製品、機械・機械器具、ゴム製品などほとんどのサブカテゴリーの輸出が増加。農業品では紅茶、ココナッツ関連、水産物が増加。
・輸出によって出ていった商品に対し、入ってくる資金が少なく、月平均約3.45億米ドルの差異が生じている。

輸入は前年同月から大幅に増加。継続する輸入規制にも関わらず、消費財、中間財、投資財のすべてで増加。
 食品・飲料では、野菜や粉ミルク、海産物、スパイス(主に唐辛子)の輸入が増加。砂糖は減少。非食品はワクチンが多くを占めたほか、家電製品や通信機器なども増加。
 中間財では燃料と繊維製品が増加した。
(2)観光客、国外送金

・出稼ぎ労働者からの国外送金は前年同月比▲32.8%の 4.47億米ドル、前月に続き減少。
 2021年1〜8月累計では、前年同期比▲2.8%の 42.24億米ドル。前年同期比で減少に転じた。

・2021年8月の観光客数は 5,040人。
 2021年1〜8月累計では24,377人(前年同期:507,311人)。
(3)外貨、為替
2021年7月末の総公的準備金は 35億米ドル、輸入の2.1か月分に。総IMFのSDR割当て、バングラデシュとの二国間通貨スワップにより前月から増加。
 総公的準備金と銀行セクターの外貨資産を合わせた総外貨資産は、73億米ドル、輸入の4.6か月分をカバー。

・為替レート(*公式)はおおむね安定。月末に為替レートへの圧力が見られ、中央銀行が外国為替市場に介入。8月の対米ドル為替レートは 4.8%下落。
 2021年初めから10月18日の間、ユーロ、英ポンド、豪ドル、インドルピーに対して下落。日本円に対して上昇。

【中央銀行プレスリリース和訳(仮訳)】
あくまでも筆者作成の仮訳であり
 翻訳の正確性や内容には

 一切の責任を負いません。

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