経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年9月12日

アーユーボワン!

ロックダウン第23日。

スリランカの歌手作曲家モデル
らしい Yohani さんのお歌。
Youtube 1億回再生達成らしい。

こういうのが流行りなんか。
マゲマゲ言ってる。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、
スリランカ国内の感染者
483,280人:前日比2,802人増、
死者11,152人:前日比157人増。

スリ・ジャヤワルダナプラ大学は、
スリランカでのコロナウィルス感染
症例の96%はデルタ型
だと発表。

在中国スリランカ大使館によると、
シノファームワクチンを製造する
中国医薬集団(シノファーム) は、
スリランカでのワクチン詰替工場の
設立に関心。
スリランカとその先へ

有利な貿易アクセスを検討。

スリランカのビジネスニュース

バシル・ラージャパクサ財務大臣は
2022年度予算は製造経済に注力し、
脆弱層に恩恵をもたらすと述べた。

【同大臣の発言】
来年度予算では、土地や資源を効果的に利用する行動計画を策定する。
・コロナ危機の克服に向け、コロナワクチン接種により問題の半分が解決する。しかし国民が自らを律し、保健ガイドラインを守らなければ期待した結果を得ることはできない。国民は保健当局の指示に従うべき。
深刻な経済困難のなかだが、公務員や年金受給者の給与年金を削減する意図はまったくない。
・生産製造、建設など開発プログラムは計画通りに継続する。
・ビジネスや商業セクターにインセンティブを用意する。

・政府の慎重さは弱点ではない。ロックダウンをすべきではないとの意見だったが、政府は決定時にはあらゆる視点からの意見を真剣に考慮し、医療専門家の意見を踏まえてロックダウンを決定した。政府の感度の高さ(慎重さ)によっており、政府がいかに国民の問題に敏感か、明確に反映している。

Kida
Kida

現実的に緊縮しかないなか、
どう選択集中するか。
今はまだ「あれもこれも」
で耳障り良く言っといて、
どこで削っていくかを
考えてるんでしょうか?
どっかで国民に痛みを
負ってもらわな。

80%以上が給料と年金で
飛んでいくんだから、
残りで将来投資もできず、
いずれここ削るしかないが
まずは全面否定。。。
痛み負うの、ココでしょ。

結局安易に紙幣増刷とか
借金とかはアカンし。。。

実業家ダンミカ・ペレラ氏は、
出演したテレビ番組で、
スリランカ経済の維持に2~3%の
「コロナ対策税」の賦課を提案、
また、企業が持続可能な利益を得る
ため多少の値上げが必要
と述べた。

Kida
Kida

立場の違いはあれど、
なんというか現実的で
プラクティカルな意見。

今週、中央銀行が発表した
米ドルレート指示、新輸入規制
などにより金融市場は混乱、
輸入食料品、携帯電話、家電製品
などの不足が懸念されている。

・7日(火)に中央銀行が商業銀行に指示した 1米ドル=200〜203ルピー での取引によりルピーが急激に下落。輸出業者が米ドルを保持するなど混乱。
 さらに9日(木)に出された輸入品への100%現金証拠金も問題に。
ある輸入業者は、信用状(LC)での取引に現金を預けることは難しく、品不足につながる可能性があると述べる。また、小規模な輸入業者は資金余力がなく、輸入中止か密輸に頼らざるを得ない。

取引レートの指示により銀行はLCの履行を拒否し、銀行と輸入業者の間の取引を止めている。銀行は輸入業者に支払いを遅らせるよう要求、輸入業者に為替リスクが生じて問題がさらに悪化。
・銀行関係者によると、2行は中央銀行の要請に従っているが、他の銀行は様子見。外資系銀行はこの要請を無視。
・民間商取引も相当量が保留。原油代、大型航空機エンジン代金、大量の食料品の輸入などの支払いが滞っている。
 政府系輸入業者を通じてスリランカに食品を輸出する西アジアの大手メーカーは、今後の信用取引を拒否、現金支払いのみで出荷するとしている。
繊維生地、包装材、工業化学薬品、セメント原料など中間財のほとんどの輸入が遅延、輸出にも影響。
・一方で数百万米ドルの輸出収益がルピーに換金されず、銀行に滞留。中央銀行指定レートで換金すると、銀行は毎月1〜2億ルピー(約5,000〜1億円)の損失を被る。
・銀行が直面する最大のジレンマは、コミット済のLCの履行。
 銀行関係者は「中央銀行が支払い計画を提示しなければならない。それがなければ我々は支払いを怠るしかない」と指摘する。国の信用度をさらに下げることに。
・エコノミストは、
「一方で食料品危機、一方で財政危機があり、どちらも近いうちに闇市場を生み出す。中央銀行が 1米ドル=203ルピー を強制すれば、輸出業者はアンダーインボイスをやるだろう」と述べる。

Kida
Kida

実体経済、現場で何が
起こっているのかが
わかるまとめと思います。
輸入業者も大変だけど
銀行側も大変。。。

BBC 報道
「なぜスリランカで食料危機?」

スリランカではロックダウンのなか、必需食料品を求めて長蛇の列。政府運営スーパーマーケットでは、粉ミルク、穀物、コメなどの輸入品の在庫がほとんどない。
・政府は緊急規制を導入、中央銀行総裁は外国為替危機で辞任するなか、政府は食料不足を否定し、不安を煽ったメディアを非難。
・2019年には上位中所得国に格上げされるなど、南アジアで最も好調な経済を誇っていたスリランカの経済が減速。債務負担が増大し、2010年に国民総所得(GNI)比39%だったが、2019年には69%に達した。

・ここ数か月で、砂糖、タマネギ、レンズ豆などの価格が高騰。コメは5月に上昇後下落、9月初の小売上限価格設定により引き続き下落。
・政府は価格高騰は人為的な不足によるとして、食料品不足を強く否定。
・しかし食料品を求める長蛇の列が観察される。購入に並んだ人は、「45分並んだが砂糖1kgしか入手できなかった」「コロンボ隣のガンパハ県では、砂糖を定価で販売する政府系スーパーが閉店」と語った。

・政府は今年4月、有機農業促進のために、化学肥料、農薬、除草剤の輸入を禁止した。
・ある専門家は、有機農業拡大は賛成だが、一夜にして輸入を禁止することが回答ではないと述べる。
・調査によると、スリランカの農家の約9割が化学肥料を使用。特にコメ、ゴム、紅茶の栽培農家が化学肥料への依存度が高い。
・ドイツの研究者によると、農法を変えるには3年かそれ以上の移行期間が必要で、有機農業への急激な移行は国の食糧安全保障を脅かす可能性がある。2008年にブータンは20年までの100%有機農業化を打ち出したが、目標達成にはほど遠く、有機農業の収穫量が大幅に減少して輸入品への依存度が高まっていると明らかに。スリランカも同じ状況に直面する可能性がある。

・スリランカは外貨不足に直面、資金は債務返済に充てられている。7月末の外貨準備高は28億米ドル、現政権が発足した2019年11月の75億米ドルから減少。
 対外債務残高は約40億米ドル、利息を加えて支払わねばならない。この支払いは砂糖、小麦、乳製品、医療品など必需輸入品に影響し、これらの供給問題が深刻化する可能性がある。

Kida
Kida

カブラール大臣はこの報道を
「事実無根、誤った情報」と
否定するツイート。

2021年8月、経済誌 LMD による
経済見通し調査 LMD-Nielsen 
Business Confidence Index (BCI)
によると、「今後1年間に経済状況が
改善する」との回答は6%のみ、
36%が「変わらない」、残りの
大多数は「悪化する」と回答。
経済センチメントは引き続き低下。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

死んでまうわ。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

タイトルとURLをコピーしました