アーユーボワン。軟禁生活55日目。昨日から続きます。前話はこちら。
“Lanka Business Online (LBO)” での Jekhan Aruliah 氏 の投稿記事、
“COVID-19: out of chaos comes opportunity. But opportunity must be seized to become reality”
のご紹介、です。
導入
コロナ危機は、スリランカの人口の大部分が悲惨な貧困にあることを知らしめた。その日暮らしの現金収入に頼って生活している。
この悲惨なトラウマのなか、2020年4月末、スリランカ中央銀行(CBSL)は2019年年次報告書を発表。そこでは、スリランカが世界銀行の「上位中間所得国」に昇格したと宣言。
スリランカ全体に繁栄と機会が行き渡っていないことは明らか。例えば、スリランカのICT産業は西部州のみ。(記事中に掲載されている)州ごとの「ICTのGDP寄与度」を示すグラフ(2017年)では、西部州だけが突出。
2017年の輸出入関連データによれば、コンピュータ・情報サービスよりも婦人用下着やパジャマの輸出が多い。これらはスリランカが輸出している衣料品のごく一部。
同年のデータでは、インドでは、ICTがその輸出の約27%を占めていたが、スリランカはわずか5.44%。
スリランカのICT産業は、西部州の他にも広げて、成長する機会に大きくジャンプする(leap)べき。SLASSCOMは、2017年に約10億ドルの輸出収入を2022年までに50億ドルにという野心的な目標を達成するとしているが、コロナ危機の経済的影響を考慮しても、これが必要。
スリランカには高度な教育を受けた労働力があると主張。しかし、国勢調査統計局によると、労働者の60%近くが「Oレベル」を取得していない。貧困のために働く必要があり、Oレベルに進めない子どもたちが多くいる。
(*)Oレベル:日本でいう高校受験に相当。つまり、半数以上が高校に進学していない。
スリランカは93%以上の識字率を誇っているが、これを測定する国連の基準は低く、母国語ができれば有識字者に分類されてしまうもの。
ストゥティ! (ありがとう!)
コメント